東京市場の値動きと指数動向
29日の東京株式市場で日経平均株価は16.89円高の53,375.60円で取引を終え、3日続伸となった。もっとも上昇幅は限定的で、指数全体の動きには力強さを欠いた。寄与度をみると、前日の好決算を受けたアドバンテストが指数を大きく押し上げ、上昇分の大半を占めた構図となった。
騰落銘柄数が示す投資家心理
指数が上昇した一方で、構成銘柄全体では売りが優勢となる場面も目立った。前日には値下がり銘柄が大きく上回っており、市場全体として投資家心理が改善したとは言い難い状況が続いている。この日も上昇銘柄と下落銘柄が拮抗し、方向感に乏しい相場展開となった。
半導体株の明暗と資金の偏り
半導体関連では、アドバンテストが強含んだ一方、東京エレクトロンやディスコ、レーザーテックなど同業他社は下落した。好業績銘柄への選別色が鮮明となり、セクター全体としての上昇にはつながらなかった。主力株の失速が、指数の伸び悩みにつながった。
宇宙・防衛分野への資金シフト
市場では半導体株から防衛・宇宙関連株への資金移動が観測された。宇宙関連企業の一部が材料視され、年初来高値を更新する銘柄も現れた。テーマ株への循環物色が進む一方、全体相場を押し上げる力には至らなかった。
慎重姿勢が続く市場環境
売買高と売買代金は増加したものの、月末特有のポジション調整や政治情勢を巡る不透明感が投資家の慎重姿勢を強めた。指数は維持されたが、市場全体には様子見ムードが広がり、明確な上昇トレンドは確認できない一日となった。
