首脳会談で示された計画変更
台湾の半導体受託生産最大手は、熊本県で建設が進む第2工場において、回路線幅3ナノメートル相当の先端半導体を製造する意向を明らかにした。会談の場で、当初想定されていた6ナノ級からの計画見直しが伝えられた。日本で3ナノ製品を量産するのは初となる。
3ナノ半導体の技術的意義
3ナノ半導体は高い処理性能と省電力性を両立し、AI処理や自動運転など先端分野での活用が想定されている。データセンター用途にとどまらず、ロボティクス分野など幅広い産業で需要が見込まれる。先端品の国内供給は産業競争力の底上げにつながる。
熊本拠点の生産体制拡充
熊本県菊陽町ではすでに第1工場が稼働し、12~28ナノ相当の汎用半導体の量産が始まっている。第2工場が3ナノ対応となれば、生産レンジは大きく拡張される。地域の半導体集積が一段と進むことになる。
巨額投資と政府支援の枠組み
第2工場の設備投資は約170億ドル規模に上る見通しで、日本政府も支援を行う方向とされる。先端装置の導入により、関連装置メーカーへの波及効果も期待されている。官民連携による産業基盤整備が進展する。
経済安保面への影響
半導体は戦略物資として位置付けられており、生産拠点の分散は供給網強化につながる。日本国内で最先端品を生産できる体制は、リスク耐性の向上という点でも重要な意味を持つ。
