市場全体に広がった売り圧力
5日のニューヨーク株式市場では、ダウ工業株30種平均が前日比592.58ドル安の48,908.72ドルで取引を終えた。取引序盤から売りが先行し、下げ幅は一時700ドル近くに達した。市場ではリスク回避姿勢が強まり、幅広い銘柄に売り注文が広がった。
AI関連投資への警戒感強まる
下落の背景には、人工知能分野への投資拡大に対する収益性への不安がある。米IT大手の持ち株会社であるアルファベットが前日に大規模なAI設備投資計画を公表したことで、市場では投資負担の増大が意識された。AI分野への資金集中が続く中、採算性を巡る懸念が株価の重荷となった。
IT主力株に集中した売り
ダウ平均を構成するマイクロソフトやアマゾン・コムなどのIT関連銘柄が売られ、指数を押し下げた。AI投資の拡大が中長期成長を支えるとの見方がある一方で、短期的なコスト増加が意識された形だ。
仮想通貨下落が心理に影響
代表的な暗号資産であるビットコインの価格が大きく下落したことも、投資家心理を冷やした。株式市場と仮想通貨市場の同時調整は、リスク資産全般への警戒感を強める要因となった。
防御的銘柄に資金が向かう展開
個別銘柄では、ITのセールスフォースや医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループの下落が目立った。一方、飲料大手のコカ・コーラは買いが入り、相対的に堅調な動きを示した。
