中東情勢緊迫で金市場に資金流入
3月2日の金市場は大幅高となった。米国とイスラエルがイランを攻撃したことで中東情勢が緊迫し、投資家の資金が安全資産へ向かったためだ。国際指標となる金現物価格は一時2%上昇し、約4週間ぶりの高水準を付けた。
国際価格が一時2%超の上昇
金現物は日本時間3月2日午後1時39分時点で1オンス=5349.44ドルと前日比1.37%高となった。取引時間中には上昇率が2%に達する場面もあった。米国金先物も2.21%高の5362.60ドルまで上伸し、地政学的リスクの高まりを映した値動きとなった。
アナリストが指摘する市場環境
市場関係者は今回の事態について、従来とは異なる構図だと分析する。キャピタル・ドットコムのカイル・ロッダ氏は、双方にさらなる対抗措置へ進む動機があると述べ、混乱と変動が続く可能性に言及した。独立系アナリストのロス・ノーマン氏も、不確実性の拡大が金相場を押し上げる要因になるとの見解を示した。
国内金価格も約1カ月ぶり最高値
国内市場でも価格上昇が鮮明となった。田中貴金属工業は3月2日午後、店頭販売価格を1グラム3万305円に設定した。前週末午前9時30分時点との比較で1571円高となり、約1カ月ぶりに過去最高値を更新した。
円安進行が円建て価格を押上げ
外国為替市場ではドル買いが進み、円安ドル高が進行した。ドル建てで取引される国際価格を円換算する国内価格は、為替変動の影響も受けて上昇幅が拡大した。1月29日に初めて3万円台を付けた後は伸び悩んでいたが、今回の地政学的緊張が再び上昇圧力となった。
