中東戦闘拡大でUAEにも攻撃波及
米国とイスラエルによるイランへの攻撃が続く中、湾岸地域でも軍事的緊張が急速に高まっている。2026年3月16日、アラブ首長国連邦(UAE)でイランによる無人機攻撃が発生し、同国の重要インフラが標的となった。
今回の攻撃ではUAE東部のフジャイラ港が被害を受けたと報じられた。港湾施設では火災が発生し、原油の積み出し作業が一時中断された。フジャイラ港はホルムズ海峡を通過せずに石油を輸出できる拠点として知られており、エネルギー輸送の重要地点である。
フジャイラ港攻撃で原油輸出に影響
フジャイラ港は中東地域の石油輸送において重要な役割を持つ施設である。ホルムズ海峡を避けて原油を輸出できる数少ない拠点の一つであり、湾岸地域のエネルギー供給にとって戦略的な位置にある。
今回の攻撃では港湾施設で火災が発生し、積み出し業務が停止したと報じられた。イラン軍報道官は、米軍がUAEの港湾からミサイルを発射したと主張し、フジャイラを含む複数の港を攻撃対象とする可能性を示していた。
一方、UAE側は発射拠点となったとの指摘を否定している。政府関係者はイラン側の主張を強く批判し、地域情勢を誤って認識していると反論した。
ドバイ国際空港付近でも無人機攻撃
同日、商業都市ドバイでも無人機による攻撃が確認された。ドバイ国際空港の近くにある燃料タンクが被害を受け、火災が発生した。
この影響により、空港の発着便は一時的にすべて停止した。エミレーツ航空はドバイ発着の便の運航を停止したと発表し、航空運航に大きな影響が出た。
また、空港に接続する道路やトンネルも一時的に封鎖された。火災はその後鎮火し、空港の運航は段階的に再開された。
湾岸地域で続くミサイルとドローン攻撃
米国とイスラエルによる軍事作戦が続く中、イランは湾岸地域で報復攻撃を拡大している。これまでにミサイル309発、ドローン1600機が発射されたとされる。
多くは迎撃されたものの、破片や残骸による被害が発生している。イスラエル中部ではミサイルの破片によって負傷者が出たと報じられた。
さらに、イラクの首都バグダッドにある米国大使館もミサイル攻撃を受け、一部施設が損傷したと伝えられている。
中東の空域混乱と世界航空網への影響
湾岸地域ではミサイルや無人機攻撃への警戒が強まり、多くの国で空域閉鎖が続いている。航空会社は欠航やルート変更を余儀なくされ、世界の航空ネットワークにも影響が広がっている。
ドバイ国際空港は世界でも利用者数の多い国際ハブ空港の一つであり、今回の攻撃は航空業界にも衝撃を与えた。
また、中東情勢の悪化に伴い燃料価格も上昇しており、航空業界への経済的影響も懸念されている。地域の緊張が長期化すれば、国際輸送やエネルギー供給にも広範な影響が及ぶ可能性がある。
