短期過熱感を背景に反動売りが広がる東京市場
6月2日の東京株式市場では、日経平均株価が反落した。前週末からAI関連銘柄を中心に大幅上昇が続いていたため、短期的な過熱感を意識した売りが優勢となった。市場参加者は、急ピッチな株高の反動として、いったん利益を確保する動きを強めた。
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AI関連株への期待が相場全体を下支えする
AI・半導体関連株には売りが先行したものの、業績面の裏付けを評価する見方も残った。キオクシアホールディングスが機関投資家や証券アナリスト向けの説明会を予定していたことも、関連銘柄への関心を高めた。AI分野の成長期待は大引けにかけて相場を下支えする要因となった。
業種別では値下がり銘柄が多数を占める状況
東証プライム市場では、値上がりが439銘柄、値下がりが1091銘柄、変わらずが33銘柄だった。値下がり銘柄は全体の69%を占め、幅広い銘柄に売りが及んだ。東証33業種では、鉱業、証券、石油・石炭製品など10業種が上昇した一方、非鉄金属、金属製品、空運など23業種が下落した。
個別銘柄で決算や材料により明暗が分かれる
個別銘柄では、決算内容が嫌気された伊藤園が大きく下げた。三井金属や安川電機も大幅安となり、相場全体の下落を映す動きとなった。一方、ソフトウエアに対するAI脅威論への警戒が和らぐ中で、SHIFTや任天堂は大幅高となった。ソフトバンクグループは取引中にマイナスへ転じる場面があったが、最終的には上昇して上場来高値を更新した。
利益確定一巡後の買い戻し余地が焦点となる
日経平均は一時大きく下げたが、終値では6万6734円24銭となり、下落幅を200円09銭まで縮めた。円金利の低下も投資家心理の改善につながった。新興株式市場では東証グロース市場250指数が1.52%安の771.72ポイントとなり、3日続落した。今後は、利益確定売りが一巡した後にAI・半導体関連株への買い戻しがどこまで続くかが焦点となる。
