東京外国為替市場で円高進行、約3週間ぶりの水準
10月22日の東京外国為替市場では、円がドルに対して大きく上昇した。日本の株式市場で主要株価指数が大幅に下落したことに加え、米国の長期金利が低下したことで、ドルを売って円を買う取引が広がった。
ドル円相場は午後の取引で一時1ドル=156円80銭付近まで下落した。156円台後半を記録したのは9月30日以来、約3週間ぶりとなる。
午後5時時点の相場は1ドル=157円23銭前後となり、前日の同時刻に記録した158円12~14銭から約89銭の円高・ドル安となった。別の集計でも157円22~24銭となり、前日比で約90銭の円高を示した。
この日の外国為替市場では、株式相場と米国金利の変動がドル円の値動きに大きく影響した。
午前のドル上昇から一転、米国金利低下で売り優勢
22日の早朝、ドル円相場は158円00~15銭程度で推移していた。午前の取引ではドルを買う動きが先行し、一時158円25銭付近まで上昇した。
しかし、その後は米国の長期金利が低下したことを受け、ドルの売却が増加した。午前中に形成されたドル高の流れは続かず、相場は157円80銭台まで下落した。
米国の長期金利は、ドルを保有する投資家の判断に関わる重要な要素となる。22日は金利の低下がドル売りにつながり、円相場を押し上げる方向に作用した。
午前中の相場は、序盤のドル買いから金利動向を意識したドル売りへと変化し、午後の円高進行につながった。
日経平均の下落幅拡大が午後の円買いを加速
午後に入ると、外国為替市場では円高の動きが一段と強まった。日経平均株価の下げ幅が拡大し、米国の株価指数先物も下落したことで、投資家の間でリスクを避ける取引が増加した。
株式市場の不安定な値動きに加え、米国の長期金利が引き続き低下したこともドル売りを後押しした。こうした複数の要因が重なり、ドル円相場は157円台を割り込んだ。
その後、相場は156円80銭付近まで下落し、この日のドル安・円高の水準を更新した。
円はドル以外の主要通貨に対しても上昇した。株価の大幅な下落を受けて投資家がリスク回避姿勢を強めたことが、外国為替市場全体の円買いにつながった。
ユーロに対しても円高、主要通貨で円買い広がる
22日の円高はドル円相場に限らず、ユーロとの取引にも表れた。
午後5時時点のユーロ円相場は1ユーロ=176円63~65銭となり、前日の177円50~51銭から約87銭の円高・ユーロ安となった。別の集計では176円63~67銭で取引を終えている。
一方、ユーロはドルに対して上昇した。同時刻のユーロドル相場は1ユーロ=1.1234ドルで、前日の1.1225ドルを上回った。
円がドルとユーロの双方に対して値上がりする一方、ドルはユーロに対しても下落した。米国の金利低下によるドル売りと、投資家のリスク回避による円買いが同時に進んだことが、この日の為替市場の特徴となった。
取引終盤にドル買い戻し、海外市場の動向が焦点
ドル円相場は午後に156円台後半まで下落したものの、取引終盤には下げ幅を縮小した。安値圏でドルを買い戻す動きが入り、一時157円30銭台まで回復した。
午後5時時点では157円20銭台で推移し、前日より円高の状態を維持しながら東京市場の主要な取引時間を終えた。
市場では、円高が進んだ後にドル売りをさらに拡大させる新たな材料が乏しいとの見方が出ている。国内銀行の市場関係者からは、海外市場でドルの買い戻しが入るとの見通しも示された。
22日の相場は、株式市場の大幅安と米国金利の低下を受けて円高が進み、その後にドルの買い戻しが入る展開となった。東京市場で生じた急激な値動きを受け、海外時間の取引が注目されている。
