若年層向け金融教育の拡大が進む
2025年3月、株式会社ZUU(東京都港区)は、多摩市立聖ヶ丘中学校、杉並区立天沼中学校、墨田区立墨田中学校の3年生340名を対象に、ICTを活用した金融教育プログラムを実施した。このプログラムは、若年層に投資の基礎知識を提供し、企業の役割について学ぶことを目的としている。
ZUUの発表によると、日本では「老後2000万円問題」や成人年齢の引き下げにより、金融リテラシー教育の必要性が高まっている。特に中学生の段階で投資に関する基本知識を習得することは、将来的な経済的自立に役立つとされている。
中学生向けに「投資とは何か」を解説
ZUUが実施した授業「投資ってなに?会社の役割を知って、投資を学ぼう!」は、3つのステップで構成された。
- 投資の基礎知識を習得する
- 投資の定義や仕組み、リスクとリターンの関係を解説。
- 企業の目的と役割を知る
- 身近な製品・サービスを提供する企業について考え、動画などを活用して企業の役割を学習。
- 投資の仕組みを実践的に学ぶ
- 生徒がチームに分かれ、自社の魅力をプレゼンし、クラスメイトからの投資を募るワークを実施。
このアクティブ・ラーニング形式により、生徒は金融知識をより深く理解できる機会を得た。
生徒の理解度と投資への関心が大幅に向上
授業後のアンケート結果によると、教育効果は明確に示された。
- 83%の生徒が企業の目的を理解
授業前に企業の役割を理解していた生徒は24%だったが、授業後には83%が「理解できた」と回答した。 - 67%の生徒が投資に興味を持つように
「給料が上がらない中で投資が重要だと感じた」「お金を増やす方法を学べた」といった意見が多く、投資への関心が高まったことが明らかになった。 - 82%の生徒が将来を考えるきっかけに
金融に関する知識を得ることで、自身の将来設計に対する意識が変化したと答えた生徒が大半を占めた。
若年層向け金融教育の必要性
ZUUの発表によると、日本では金融リテラシーの向上が急務とされている。特に若年層に対する金融教育は、将来的な資産形成や経済的自立に大きく寄与すると考えられている。
今回の授業を通じて、生徒は投資の概念を学び、将来の経済的な選択肢を広げる重要性を認識した。ZUUは今後も金融教育の充実を図り、若年層の金融リテラシー向上に貢献していく方針だ。
ZUUの金融教育への取り組み
株式会社ZUUは「機会格差を解消し、持続的に挑戦できる世界へ」という企業理念のもと、金融教育を推進している。同社は、日本最大級の金融メディアプラットフォームを運営し、個人投資家向けに幅広い情報を提供している。
今後もZUUは、若年層向け金融教育の強化を図り、社会全体の金融リテラシー向上を目指す考えだ。