万博最寄り路線が全線停止の影響
13日夜、大阪メトロ中央線が設備点検のため全線で運行を停止した。午後9時30分頃、コスモスクエア駅と大阪港駅間で不具合が発生し、点検作業が開始された。中央線は大阪・関西万博会場の夢洲駅に直結する唯一の地下鉄であり、停止により会場周辺の人流が滞った。
会場周辺の混雑と入場規制
運休の影響で夢洲駅は入場規制を実施。東ゲート周辺には帰宅できない来場者が多数滞留した。警察によれば午後10時30分時点で大規模な混乱はなく、秩序は維持されていたものの、人の密集による移動困難な状況が続いた。
体調不良者の発生と安全確保
長時間の待機や人混みによる疲労から、体調不良を訴える来場者も確認された。現場では救護対応が行われ、会場内にとどまる人々の安全確保が優先された。トイレや休憩スペースが利用可能であったため、多くが再開を待ちながら会場内で時間を過ごした。
折り返し運転への切り替え
午後10時過ぎ、大阪メトロは夢洲駅とコスモスクエア駅間で折り返し運転を開始。しかし長田駅方面を含む全線再開の見通しは立たず、一部利用者は宿泊先や帰宅手段の再調整を迫られた。
万博協会による追加対応
日本国際博覧会協会は閉場時間を過ぎてもゲートを開放し、既に会場外へ出た来場者に戻るよう呼びかけた。この措置は、安全確保と人流分散を目的とし、混雑緩和に一定の効果をもたらした。