子供向けメニューでの新キャンペーン中止が判明
日本マクドナルドは20日、子供向けメニュー「ハッピーセット」で29日開始予定だったワンピースカードの提供を取りやめると公表した。人気作品を題材にした企画だったが、以前の事例を踏まえ、混乱を避けることを優先した形となった。
ポケモン企画で発生した大規模な混乱
8日に実施されたポケモンカード付きハッピーセットでは、転売を目的とした大量購入者が店舗に殺到した。9日には多くの店でカードが品切れとなり、想定以上の混乱を招いた。さらに、購入後に食品を廃棄するケースも確認され、社会的な批判が強まった。
代替措置として過去配布のおもちゃを提供
今回のワンピース企画中止に伴い、マクドナルドは過去にハッピーセットで提供した玩具を再配布する方針を示した。消費者への公平性を保ちつつ、過剰購入を抑制する狙いがあるとみられる。
企業側の説明と今後の販売体制強化
マクドナルドは「関連施策見直しの一環として総合的に判断した」と説明している。また、店舗現場の混乱を未然に防ぐため、販売個数制限の徹底や購入方法の改善を進める姿勢を示している。
広がる人気とビジネス課題の影響
人気作品を活用したキャンペーンは高い集客効果を持つ一方で、転売問題が深刻化すればブランドイメージを損なう危険がある。今回の判断は、短期的な販売促進よりも企業の信頼維持を優先した対応といえる。