広がる偽サイト被害の実態が判明
消費者庁は9月30日、コメの販売をうたう偽通販サイトに関する相談が全国で増加していると公表した。確認されたサイトは「お米の定期便」や「期間限定60%オフ」などを宣伝文句に掲げ、実際には商品が届かない事例が多発している。
相談件数と被害金額の詳細が発表
4月から7月の間に寄せられた相談は合計223件に達し、支払い後に連絡が途絶えるといった被害が目立った。支払総額はおよそ180万円にのぼり、被害規模の広がりが浮き彫りとなった。
偽サイトの共通点と利用された手口
偽サイトには「ricenippon.com」「hikariharvest.com」「koshinomiya.com」などのドメインが使用され、不自然な日本語表記や事業者情報の欠如が共通していた。検索結果や広告メールから誘導される手口も確認されている。
消費者庁による警告と注意点
消費者庁は、相場より極端に安い価格や不自然な言語表現が見られる場合は注意が必要と強調した。また、注文前には事業者名や連絡先の確認を行うよう呼びかけている。
今後の対応と消費者への呼びかけ
当局は同様の偽サイトが複数存在する可能性を指摘しており、ドメインを変えて詐欺を繰り返す手口への警戒を求めている。消費者に対しては被害を未然に防ぐための意識向上が不可欠だとしている。
