最高値更新でも広がる市場の温度差
米国株式市場は1月27日、主要指数で方向感が分かれた。S&P500種株価指数は終値で最高値を更新し、5営業日続伸した。日中には7000の節目に接近し、上昇基調の強さを示した。
一方、ダウ工業株30種平均は反落し、終盤時点で400ドル超安となった。指数構成銘柄の違いが、明暗を分ける結果となった。
メディケア支払い案が警戒材料に
医療保険株が売られた背景には、CMSによる制度関連の発表がある。民間保険会社が運営するメディケア・アドバンテージについて、2027年の政府支払いを前年比平均0.09%増とする案が示された。
市場では、支払い増加幅が想定を下回るとの見方が広がり、医療保険会社の収益性に対する懸念が強まった。
ユナイテッドヘルスの急落が象徴
医療保険株の中でも、ユナイテッドヘルスの下落が際立った。同社株は一時20%超下げ、医療セクター全体の売りを主導した。
2026年の売上高見通しがさえなかったことに加え、直近四半期の内容が市場の期待に届かなかった点が評価を下げた。影響はヒューマナやCVSなど同業にも広がった。
AI関連が相場の中心に
医療株が調整する一方、相場の上昇を支えたのはテクノロジー株だった。マイクロソフト、アップル、エヌビディア、アマゾン、ブロードコムなどが上昇し、指数を押し上げた。
情報技術セクターでは、メタ・プラットフォームズがAIデータセンター向け光ファイバーを巡り、コーニングに2030年まで最大60億ドルを支払う契約を結んだことが材料視された。
物流・自動車株堅調、指標の影響限定
テクノロジー以外では、UPSが2026年の増収見通しを背景に上昇し、フェデックスも連れ高となった。GMも第4・四半期の実質利益増を受けて堅調だった。
一方、1月消費者信頼感指数は予想以上に低下し、2014年以来の低水準となったが、株式市場への影響は限定的だった。翌28日にはメタ、マイクロソフト、テスラが決算発表を予定しており、AI関連銘柄の評価が引き続き注目される。
