終値で最高値を更新した東京株式市場の動向
13日の東京株式市場では、日経平均株価が続伸し、前営業日比529円54銭高の6万3272円11銭で終了した。終値で6万3000円台に乗せるのは初めてで、最高値を更新した。企業決算への評価を背景に、買い注文が広がった。
この日は序盤から大きく動く展開となった。朝方は売りが先行したが、午後にかけて上げ幅を広げた。市場では好業績を示した企業や、株主還元策を発表した企業が注目され、相場の支援材料となった。
米ハイテク株安を受けた朝方の売りが先行
取引開始直後は、米国市場でハイテク株が下落した影響を受けた。半導体関連株などが売られ、日経平均は344円安で始まった。下げ幅は一時400円を超え、6万2318円87銭まで下落した。
ただ、売りが一巡すると、下落した銘柄に買いが入った。割安感が意識された銘柄や、決算内容が評価された銘柄に資金が向かった。後場には6万3347円91銭まで上昇し、5月11日に記録した高値に接近した。
株主還元策への評価が買いを後押しした局面
企業の決算発表が本格化し、業績や見通しが確認された銘柄が買われた。自社株買いなどの株主還元策を示す企業も目立ち、市場ではこれを好感する動きが出た。決算発表が相場全体の方向感を左右する局面となった。
個別では、オリンパスが19%超上昇した。住友電気工業は9%超高、ダイキン工業は6%超高となり、前日に発表された決算が買い材料となった。三菱ケミカルグループも取引時間中の決算発表後に8%超上昇した。
売買代金と業種別動向に表れた買いの広がり
東証プライム市場では、値上がり銘柄が927銘柄となり、全体の58%を占めた。値下がりは593銘柄、変わらずは52銘柄だった。買いは一部の大型株だけでなく、複数の業種に広がった。
東証33業種では、非鉄金属、卸売、輸送用機器、保険など26業種が上昇した。金属製品や建設など7業種は下落した。TOPIXは46.58ポイント高の3919.48となり、東証プライム市場指数も1.17%高の2020.66ポイントで終えた。
高値更新後も警戒感を伴う株式市場の展開
キオクシアホールディングスは9%超上昇し、株価は初めて5万円台に乗せた。年初から約5倍に上昇し、時価総額は国内主要企業に次ぐ水準となった。一方で、アドバンテスト、東京エレクトロン、TDKは1%超下げ、半導体関連株では明暗が分かれた。
新興市場では、東証グロース市場250指数が1.1%高の827.65ポイントとなった。市場関係者からは、好決算銘柄を軸に買いが広がる一方、急騰による投機色の強さを指摘する声も出ている。決算発表の一巡や米中首脳会談を控え、市場は高値圏で慎重な見方も伴う展開となっている。
