ダウ反発の一方で相場は不安定
18日の米株式市場では、NYダウが反発した一方、ハイテク株を中心とする指数には売りが続いた。NYダウは前週末比159.95ドル高の4万9686.12ドルで取引を終えた。主力銘柄への買い戻しが入り、指数を押し上げた。
ただ、相場全体には中東情勢を巡る不透明感が残った。米長期金利の上昇が一服したことは一定の支えとなったが、原油高と政策対応への警戒が重荷となった。投資家は、イラン戦争の進展とエネルギー価格の動向を注視した。
主力株に買い戻し、個別株は明暗
個別株では、セールスフォース、トラベラーズ、スリーエムが買われ、NYダウの上昇を支えた。さらに、サービスナウが大きく上伸し、ドミニオン・エナジー、ブレイディ、ライブランプ・ホールディングスも急騰した。買いが向かった銘柄は限られ、市場では銘柄ごとの選別色が強まった。
一方、キャタピラーはさえない値動きとなり、ネクステラ・エナジーは大幅に下落した。ナスダック市場では、ウォルマートやコストコ・ホールセールが堅調だった。トムソン・ロイターも大きく上昇し、ディフェンシブ性や個別材料が評価された銘柄には資金が向かった。
ハイテクと半導体に売り圧力
ナスダック総合指数は134.42ポイント安の2万6090.73と続落した。テスラとエヌビディアが売られ、半導体関連ではマイクロンやシーゲイト・テクノロジー・ホールディングスが下落した。モービルアイ・グローバルも安く推移した。
バイオ関連では、リジェネロン・ファーマシューティカルズやバイオマリン・ファーマシューティカルが値を下げた。長期金利の上昇は、成長株の評価に影響しやすい。市場関係者は、利回り上昇がハイテクや半導体などの長期成長セクターを圧迫すると指摘した。
原油高がインフレ警戒を強める
原油市場では、イラン戦争による供給不安が価格を押し上げた。北海ブレント先物7月限は1バレル=112.10USドル、米WTI先物は1バレル=108.66USドルで清算された。取引は荒い展開となったが、供給混乱への警戒が相場の中心材料となった。
原油高は、米国のインフレ見通しにも影響した。エネルギーコストが消費者物価に波及すれば、米連邦準備理事会の金融政策に対する見方も変わる。市場では、利上げ観測に慎重な姿勢が残る一方、金融引き締め方向への警戒が強まった。
金利と為替もリスクを反映
米金融・債券市場では、10年物米国債利回りが夜間取引で一時4.659%に上昇した。これは2025年2月以来の高水準だった。終盤には4.591%まで戻したが、長期金利の高止まりは株式市場の不安定要因となった。
外為市場では、ドルが主要通貨に対して小幅に下げた。ドル指数は99.13となり、前週の上昇から一服した。金価格はドル安を支えに持ち直したが、米金利と原油価格の上昇が上値を抑えた。18日の米市場は、地政学リスク、原油高、金利動向が複合的に作用する展開となった。
