安保協力強化へ訪日で姿勢明確に
訪日中のカナダのマクギンティ国防相は6月25日、東京都内で記者会見し、日本との防衛・安全保障協力を一層強化する考えを示した。マクギンティ氏は、日本との関係について、インド太平洋地域で極めて重要なパートナーシップだと位置付けた。両国が共通の価値観を持つとして、今後も協力の範囲を広げる姿勢を明確にした。
包括的関係の格上げが背景
カナダを巡っては3月、カーニー首相が訪日し、高市早苗首相と会談した。両首脳は、日加関係を「包括的・戦略的パートナーシップ」へ引き上げたとする声明を発表していた。今回のマクギンティ氏の訪日は、首脳間で確認された関係強化を防衛分野で進める動きと位置付けられる。
技術移転協定を軸に協議継続
日加両国では6月16日、防衛装備品・技術移転協定が発効した。防衛省によると、6月24日の小泉進次郎防衛相との会談では、この協定を弾みとして、装備品分野の協力に向けた議論を重ねることで一致した。協定の発効により、装備品や関連技術を巡る協力の選択肢が広がることになる。
AIや宇宙分野にも協力拡大
マクギンティ氏は、今後の協力分野として宇宙、人工知能、暗号技術を挙げた。さらに、ドローン開発や重要鉱物の安定供給についても必要性を訴えた。防衛装備品に限らず、先端技術や供給網を含めた幅広い分野で、日加の連携を発展させる考えを示した。
GCAP関心が協力拡大の焦点
マクギンティ氏は、日本、英国、イタリアによる次期戦闘機共同開発計画「GCAP」にも関心を示した。24日の小泉氏との会談で同計画について話し合ったことを明らかにし、カナダはオブザーバーとしての参加を希望しているとされる。防衛装備協力の制度的基盤が整う中、GCAPへの関心は日加安保協力の新たな焦点となっている。
