カカクコムとKDDIが8年続いた資本提携解消、業務面での協力関係は維持へ

美月 芹澤
经过

2018年から続いた両社の資本関係を解消へ

「食べログ」などを運営するカカクコムは9月28日、KDDIとの資本提携を終了すると発表した。両社は2018年8月に資本提携契約を締結し、資本関係を基盤とした協力を続けてきたが、約8年を経て契約を解消することで合意した。

今回の決定に伴い、KDDIが指名する取締役候補をカカクコムが受け入れることなどを定めた合意は失効する。組織再編をはじめとする重要事項について事前に通知する取り決めも終了する。

KDDIの17.70%保有は提携終了後も変わらず

資本提携そのものは解消されるものの、KDDIが保有するカカクコム株の比率は、その時点では変化しない。KDDIは発行済み株式の17.70%を保有し、引き続きカカクコムの第2位株主となる。

一方、KDDIから派遣されていた社外取締役は、すでに6月の定時株主総会の終了をもって退任している。今回の合意によって、取締役候補の受け入れなど資本提携契約に基づいて設定されていた両社間の枠組みが正式に終了する形となる。

カカクコム株を巡る買収の動きが契約見直しの背景

両社が資本関係を見直す背景には、カカクコムを対象とした買収の動きがある。欧州系投資ファンドのEQTは2026年5月にカカクコムの買収を発表し、カカクコム側もこの提案に賛同する方針を明らかにした。

これを受け、KDDIは同月、保有するカカクコム株をすべて売却することを決定した。その後はLINEヤフー連合もカカクコムに買収を提案し、EQTとの間で同社を巡る買収の動きが進んでいる。

資本構造と経営方針を巡り両社が協議を継続

カカクコム株について現在行われているTOBなどにより、同社の資本構造を巡る状況は変化している。こうした環境を受け、カカクコムとKDDIは資本構造の変化や今後の経営方針について協議を重ね、資本提携を円満に終了することで合意した。

KDDIは、買収を巡る状況が定まらない中で、カカクコムの経営にこれ以上影響を与えることは望ましくないと判断した。資本面での関係を整理する一方、事業上の協力については別の枠組みとして維持する。

新サービスやデジタル分野で業務提携は継続へ

資本提携の終了後も、カカクコムとKDDIの事業上の関係は続く。両社は新規サービスの共同開発や提供に加え、インターネット広告やデジタルマーケティング事業の推進に向けた協業・連携を継続することで合意した。

これにより、今回の変更は資本面の契約を中心としたものとなり、これまで進めてきた事業面での協力は維持される。カカクコムは、資本提携の解消が2027年3月期の連結業績に及ぼす直接的な影響について、軽微としている。

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