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グーグルAI採用で変わるアップルの競争戦略

生成AI分野での協業拡大が判明 米グーグルは、アップルと生成AI分野で数年間にわたる戦略的提携を結んだと発表した。アップルは、次世代AIの基盤技術としてグーグルの「ジェミニ」を採用し、自社のAI機能全体の性能向上を進める。競合関係にある両社が技術面で手を組む構図が明確になった。 ジェミニ評価と採用理由の整理 グーグルは声明で、アップルがジェミニを「最も能力の高い基盤」と評価したと説明した。生成AIの精度や拡張性が評価対象となり、アップル独自の「アップル・インテリジェンス」を補強する役割を担う。自社開発だけに依存しない姿勢が鮮明になっている。 Siri最適化と利用体験の変化 新たなAI基盤の導入により、音声アシスタントSiriは年内に最適化された機能を提供する見通しだ。複雑な質問への対応力が高まり、利用者の指示理解や応答速度の改善が進む。日常利用を想定した実用性重視の改良が中心となる。 株式市場が示した評価の動き 報道を受けた米株式市場では、アルファベット株が急伸し、時価総額が初めて4兆ドルの大台に乗った。生成AI分野での主導権を強めたとの見方が広がり、投資家の期待が反映された。一方、アップル株への影響は限定的だった。 業界内からの懸念と指摘 テスラのイーロン・マスク最高経営責任者は、検索やOSを含む技術集中への懸念を示した。AIインフラへの巨額投資が続く中、競争環境の公平性が議論の対象となっている。

KDDI、AI活用で著作権配慮の新検索モデル構築へ

グーグルとの連携でAI検索事業を始動 KDDIは、グーグル・クラウド・ジャパンと協力し、生成AI技術を用いた記事検索サービスを2026年春に開始する予定だ。新サービスでは、AIが提携メディアの配信記事のみを対象に検索を行い、引用元を明示する仕組みを採用する。生成AIによる情報収集の自動化が著作権侵害を引き起こす懸念が高まる中、KDDIは透明性を重視した形で事業展開を図る。 生成AI「ジェミニ」を採用、信頼性向上を狙う サービスにはグーグルの生成AI「ジェミニ」が用いられる。AIが独自にインターネット全体から情報を収集するのではなく、あらかじめ提携したニュースソースからのみデータを取得する点が特徴だ。検索結果の表示方法については、全文を掲載するか要約形式とするかなど、今後協議を重ねて決定される見込みである。 提携は6社規模、国内メディアと連携強化 KDDIは、当初ネットメディアを中心とした6社と提携を進める方針だ。ユーザーがAIに質問を投げかけると、提携各社の記事を参照して回答が生成される。出典元を明確に示すことで、報道機関の権利を守りつつ、信頼できる情報を提供する仕組みを構築する狙いがある。提携先には新聞社やデジタルメディアが含まれる見通しで、参加企業の拡大も視野に入れている。 世界的な著作権問題への対応策 生成AIによる無断利用をめぐっては、朝日新聞社や日本経済新聞社が米パープレキシティ社を相手取り、著作権侵害の差し止めを求める訴訟を起こすなど、国内でも問題が顕在化している。KDDIの新サービスはこうした国際的な潮流に対応し、正当なライセンスを前提としたAI利用モデルを提示する取り組みといえる。 KDDIの狙い、利用者との接点強化 通信事業にとどまらず、AIやデジタルサービス領域への展開を強化するKDDIは、このプロジェクトを通じて利用者との接点拡大を目指している。著作権を尊重しつつ高精度な情報提供を行うことで、メディア企業との共存を実現する新たなAIビジネスの形を打ち出そうとしている。