Tag: 中国海警局

尖閣周辺で中国海警船確認が最多更新 緊張続く海域

尖閣周辺の航行状況が示す現状 沖縄県の尖閣諸島周辺に位置する接続水域で、中国海警局の船舶が確認された日数が2025年に356日に達した。これは前年の記録を上回り、国有化以降で最も多い水準となる。海上保安庁の巡視船が継続的に動向を確認している。 年間確認日数の推移と連続記録 第11管区海上保安本部によると、中国当局の船舶が尖閣周辺で確認されたのは46日連続となった。年間を通じてほぼ途切れることなく航行が続いており、確認日数は過去の水準を更新している。 領海侵入と漁船接近の実態 2025年に確認された領海侵入は計27件に上り、そのうち8件では領海内で操業中の日本漁船に接近しようとする動きが確認された。いずれも海上保安庁が対応にあたっている。 中国海警局を巡る組織的背景 中国海警局は2013年に設立され、2018年には武装警察部隊に編入された。近年は船体の大型化が進み、改修された艦艇を含む船舶の運用が確認されている。 海上保安当局の警戒体制と対応 第11管区の坂本誠志郎本部長は、尖閣を巡る状況は厳しさを増しているとし、関係機関と連携しながら冷静かつ毅然とした警備を継続する方針を示している。

中国、台湾周辺で合同軍事演習を展開し対立激化

軍事的圧力が強まる台湾周辺の動向 中国人民解放軍東部戦区は2025年4月1日、台湾本島周辺の北・南・東の3方向において、陸・海・空・ロケット軍を動員した大規模な合同軍事演習を実施した。この演習は、中国政府が「台湾独立を目指す勢力への厳重な警告」と位置づけ、「国家の主権と領土の統一を守る正当な行動」と説明している。演習は一部、西太平洋にまで広がっており、地域全体の緊張感が高まっている。 空母「山東」を中心とした実戦想定訓練が展開 今回の演習には空母「山東」を含む艦隊や複数の航空機が動員され、対空迎撃や対地・対艦攻撃、海上封鎖のシナリオに基づいた訓練が行われた。また、ロケット軍も参加し、長距離攻撃の精度を検証した。中国海警局もパトロール活動を実施し、台湾本島を取り囲むような形で海警船による臨検や拿捕の訓練を実施したことが報告されている。 台湾国防部、中国の軍事行動を厳しく批判 台湾国防部は同日午後に緊急記者会見を行い、当日朝以降に延べ71機の中国軍機の活動を確認したと発表した。そのうち36機は中台間の事実上の境界線である中間線を越えて台湾側に進入。さらに、13隻の艦艇および4隻の海警船の航行も確認されている。台湾側はこれらの行動を「地域の安定を損なうものであり、国際秩序に対する重大な挑戦」と強く非難した。 軍事演習の背景に頼清徳総統の発言が影響 中国側の軍事的対応は、台湾の頼清徳総統が2025年3月に行った「中国は敵対勢力」との発言に強く反応したものとされる。中国軍は2024年にも2度、台湾を包囲する形での大規模演習「連合利剣」を展開しており、今回の演習はその延長線上に位置づけられる。中国は今後も政治的発言に対し、軍事力を背景とした圧力を強化する姿勢を崩していない。 地域の安全保障環境に与える深刻な影響 台湾海峡を中心にした軍事的緊張の高まりは、アジア太平洋地域全体の安全保障環境に重大な影響を及ぼす可能性がある。空母を含む実戦型演習の継続や海警の法執行訓練は、軍事衝突のリスクを高める要因となっており、周辺国や国際社会からの注視が続いている。今後の情勢変化と各国の対応が、地域の安定を左右する重要な要素となるだろう。