円安進行で輸出株に買い注文が集中 18日の東京株式市場では、円が対ドルで下落基調となったことから、自動車や電機を中心とする輸出関連株に買いが集まった。円相場は1ドル=147円台前半から半ばで推移し、企業収益の押し上げ要因になるとの見方が広がった。為替の動きが直接株価に反映される展開となり、取引を通じて買い優勢の状況が続いた。 日米経済指標が市場を後押し 先週末に発表された米国の小売売上高が堅調であったことに加え、日本のGDP成長率も市場予想を上回った。これにより、両国経済の基盤が強固であるとの見方が広がり、株式市場全体の安心感につながった。景気の先行きに対する不安感が和らいだことが、積極的な投資行動を促した。 東京市場で日経平均とTOPIXが連日の史上最高値を記録 日経平均株価は一時400円を超える上昇を記録し、取引時間中の高値も更新した。最終的な終値は336円高の4万3714円31銭となり、過去最高値を2営業日連続で塗り替えた。さらに、東証株価指数(TOPIX)も13.28ポイント高の3120.96で引け、こちらも終値ベースで史上最高を更新した。 半導体株は米国の下落が影響 一方で、米国市場で主要半導体株が値下がりした流れを受け、日本の半導体関連銘柄は軟調に推移した。全体としては輸出株の上昇が相場をけん引したが、ハイテク分野では警戒感が残った。これにより日経平均の上げ幅は一時縮小し、投資家の間ではセクターごとの明暗が鮮明となった。 今後の注目は日米の経済指標発表 市場関係者によれば、今後は米国の製造業関連統計や日本の消費者物価指数といった重要指標が焦点となる。投資家の間には過熱感を警戒する声もあり、最高値更新が続く中で冷静な見極めが求められている。特に為替動向と経済統計が、今後の相場を左右する要因になるとみられる。
小売統計が示した米景気の底堅さ 16日に発表された6月の米小売売上高は前月比横ばいとなり、市場予想の0.3%減を上回った。これを受けて、市場では米経済が堅調さを維持しているとの見方が広がった。ただし、利下げの見通しを大きく修正するほどの強さではなく、連邦準備理事会(FRB)の緩和サイクル入りの期待も引き続き残された。 この結果、投資家の間ではソフトランディングへの期待感が高まり、主要株価指数の上昇要因となった。FRBが景気後退を回避しつつ物価を抑え込めるとの期待が、金融市場に安心感を与えている。 債券市場では利回りが大幅に低下 FRBのクーグラー理事が「インフレは2%目標に向けて減速しつつある」と述べたことを受け、年内の利下げ開始を見込む動きが強まった。これに伴い、米10年国債の利回りは前日比で6ベーシスポイント低下し、4.167%と3月中旬以来の水準まで下落した。 2年物国債の利回りは4.409%まで一時的に下がり、利下げ期待が短期金利に反映された。ただし、トランプ氏の再選による景気刺激策や物価上昇への懸念が拭えず、市場では政策の先行きに対する不確実性が意識されている。 株式市場は決算シーズン入りで反応 米企業の第2四半期決算が本格化する中、好業績が相次ぎ、投資家心理を支えた。特に、ユナイテッドヘルス・グループの決算が市場予想を上回り、同社株は6.5%上昇。バンク・オブ・アメリカも予想を上回る内容で5.3%高となった。 一方、ナスダックはエヌビディアやマイクロソフトの下落が重荷となり、他の指数ほどの上昇は見られなかった。ただし、全体としては企業業績の堅調さが好感された格好である。 外為市場と暗号資産にも反応広がる ドルは主要通貨に対して堅調に推移し、ドル指数は104.31と小幅に上昇。円相場ではドル/円が158.46円まで上昇し、円安基調が続いている。 また、トランプ氏が選挙戦で有利になるとの見方が強まり、暗号資産市場では小幅ながら買いが継続した。政策への期待や規制緩和の可能性が投資家の注目を集めている。 金と原油の明暗が分かれる展開に FRBの緩和姿勢を材料に、金先物価格は急伸し、1オンスあたり2,467.80ドルと史上最高値を更新した。5月中旬以来の高値圏であり、インフレヘッジとしての役割が改めて注目された。 中国の景気減速懸念が重しとなり、原油価格は3日続けて軟調に推移。WTI8月物は80.76ドルまで下落し、約3週間ぶりの水準に沈んだ。
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