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ガソリン暫定税率、年内廃止へ最終協議入り

与野党6党が方針一致、年内実施に向け前進 ガソリン税に上乗せされている暫定税率の廃止を巡り、与野党6党の税制責任者が10月29日、国会内で協議を行った。自民党税制調査会の小野寺五典会長は会談後、「年内の廃止を視野に努力することを確認した」と明言。これまで自民が想定していた来年1月中旬以降の実施から前倒しする形となった。 野党の要求受け、自民が年内実施に譲歩 協議には立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、公明党、共産党の各税調会長が参加した。年内の廃止を強く求めていた野党に対し、自民が譲歩する形で方向性をまとめた。立憲民主党の重徳和彦税調会長は、「大きな前進だ」と述べ、年内合意への期待を示した。自民側は「現実的な財源確保を前提に調整を進める」としており、実施時期の確定は次回協議に委ねられる。 財源問題が最大の焦点、税収減は1兆5千億円規模 廃止に伴う税収減は、軽油引取税の暫定分も含めて年間約1兆5千億円に上るとされる。政府内では、法人税優遇措置の見直しや特定財源の再配分など、複数の代替案が検討されているが、与野党間で具体的な合意には至っていない。小野寺氏は「一致点を見いだすよう努力する」と述べ、慎重な姿勢を示した。 次回31日に正式合意の見通し 6党は10月31日にも再度協議を行い、制度改正に関する最終合意を目指す。自民党は、年内廃止を前提とした法案修正や関連税制改正の準備を急ぐ構えだ。年末にかけて国会審議が続く中、燃料価格高騰への対応策として、政府がどのような工程表を示すかが注目される。 国民負担軽減と財政の両立が課題 ガソリン税の暫定税率は、物価高の中で国民負担を直接軽減する政策として注目を集めている。一方で、地方財政や道路整備財源への影響も大きく、安易な減税は長期的な財政均衡を崩す恐れがある。政府と与野党は、短期的な家計支援と中期的な財源確保をどう両立させるかという難題に直面している。

自民党四役の辞任表明で石破政権に深刻な打撃

自民党に広がる動揺の兆し 参院選の大敗を受け、自民党内で大きな揺らぎが表面化した。9月2日、党の要職を担う森山裕幹事長をはじめ、小野寺五典政調会長、鈴木俊一総務会長、木原誠二選対委員長の四役が相次いで辞意を示したのである。政権を支える中心メンバーが一斉に身を引く姿勢を見せたことで、党内の緊張は一気に高まった。 森山幹事長らが責任を認め辞任を発表 この日行われた両院議員総会で、森山裕幹事長は「参院選の結果に責任を負う立場として退任させてほしい」と述べ、辞任を申し出た。さらに、鈴木俊一総務会長、小野寺五典政調会長、木原誠二選対委員長も同様に辞意を首相へ伝達。幹事長や政調会長といった党運営の要職が一度に退く意思を示したことは、自民党にとって異例の事態といえる。 石破首相は続投を宣言、苦境深まる状況 一方で、石破茂首相は続投の意向を鮮明にした。総会の場では「国民の求める政策に全力を尽くす」と強調し、自らの進退について明言を避けた。ただし、政権を支える四役がそろって辞任する方針を打ち出したことで、首相の政治基盤は大きく揺らいでいる。首相は「同志を失った責任は私にある」と謝罪したものの、党内では退陣を求める声が強まりつつある。 総裁選前倒しを巡る動きが顕在化 この日の総会後、党総裁選挙管理委員会は総裁選の前倒しについて、党所属議員と都道府県連に意見を求める手続きを開始した。提出期限は9月8日に設定され、短期間で党内の意向が明らかになる見通しである。前倒し論が勢いを増せば、石破政権の存続可能性はさらに厳しい局面を迎えることになる。 政権の行方と党内の注目点 参院選の敗因としては、物価高への対応や「政治とカネ」の問題が指摘され、総括文書でもこれが明確に記された。ただし、石破首相個人の責任については言及が避けられている。首相は「地位に執着するつもりはない」と語りつつも辞任を否定し、党内の亀裂を修復しようと試みている。しかし、四役の辞任表明により政権運営は極めて不透明となり、今後の焦点は総裁選の行方に移っている。