経営トップが示した生産体制の方向性 アイシンは、世界規模で展開する生産ネットワークを活用し、各市場に根差した生産体制を構築する方針を明確にした。吉田守孝社長は、地域ごとに異なる市場環境を踏まえた戦略立案の重要性を強調している。画一的な対応からの転換が特徴となる。 北米で高まるHV関連需要に対応 北米市場ではハイブリッド車への関心が根強く、同社は関連部品の供給力強化を進める。需要の持続性を見据え、生産能力の拡張を検討している。市場動向を反映した投資判断により、競争力の維持を図る。 現地完結型経営の推進 営業から調達、生産までを地域単位で完結させる体制を整える。現地判断を尊重することで、迅速な対応と効率的な事業運営を可能にする狙いがある。地域事情を踏まえた運営が、事業の安定につながる。 日本、インド、南米への注力 重点地域として日本、北米に加え、インドと南米を挙げた。インドでは電動化関連製品の現地生産を開始し、南米でもHV需要を視野に入れた体制整備を検討している。各地域の成長段階に応じた施策を展開する。 市場に根差した取り組みが成長軸に 顧客との距離を縮めることで、製品提案の幅を広げ、取引拡大を目指す。地域密着型の生産と経営は、同社の競争力を支える重要な要素となる。市場特性に即した戦略が、今後の事業展開を左右する。
インド物流戦略を支える新拠点の概要 ヤマトホールディングスは2026年1月8日、インド北部ハリヤナ州に新たな物流施設を開設した。海外展開する同社拠点の中で最大規模となり、延べ床面積は約2万4900平方メートルに達する。インド国内では5カ所目の物流拠点で、製造業向け物流を中心に事業を展開する。 工業集積地を見据えた立地条件 新拠点は首都ニューデリー近郊に位置し、周辺には自動車関連工場などが集積する工業団地が点在する。近隣を走る幹線道路はデリー首都圏から南部主要都市へと接続し、部品や製品の広域輸送を支える。立地面での利便性が、製造業向け物流の効率化に寄与する。 自動車・半導体分野を主軸に展開 主な顧客として、自動車、自動車部品、電子機器、半導体関連企業を想定している。生産工程に合わせて部品を供給する物流や、完成品の保管・納品業務に対応する。施設内では製品の一時加工にも対応可能とし、多様な製造業ニーズを取り込む体制を整えた。 温度管理と品質対応の強化 精密機器を扱うため、施設内には空調設備を導入し、温度管理が必要な貨物にも対応する。輸送時には道路環境を考慮した梱包を施すなど、日本と同水準の品質管理を実現する体制を整備した。現地事情に合わせた運用が特徴となる。 インド市場での事業拡大の位置付け インド政府が製造業振興を進める中、倉庫需要は拡大を続けている。ヤマトHDは新拠点を通じ、製造業の物流基盤を支える役割を強める方針だ。高品質物流を強みに、インド市場での存在感を高める狙いが明確になっている。
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