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米兵への現金給付打ち出すトランプ氏の年末演説

年末演説で示された政策の方向性 トランプ米大統領は2025年12月17日、ホワイトハウスで年末の国民向け演説を行い、就任後11カ月間の政策成果を総括した。物価抑制や国境管理の強化などを挙げ、「前政権から引き継いだ混乱を是正してきた」と説明した。演説は約18分間に及び、国内情勢の安定を強調する内容となった。 現役兵士への1776ドル支給を表明 演説の中で大統領は、米軍の現役兵士約145万人に対し、1人当たり1776ドルの現金を支給する計画を明らかにした。金額は米国建国の年にちなんだもので、「戦士配当金」と位置付けられている。総支給額は25億7000万ドル規模となり、対象者にはクリスマス前に届くと説明した。 財源と軍事力強化の位置付け 配当金の財源については、大統領自らが導入した関税措置による収入を充てるとしている。トランプ氏は演説で、米国の軍事力について「世界で最も強力な存在だ」と述べ、兵士への支給はその貢献に報いる措置だと強調した。軍への支援姿勢を鮮明にする狙いがうかがえる。 経済実績と移民対策の主張 大統領は経済面では、物価の上昇率が抑えられ、労働者の手取りが増加したと説明した。また、不法移民対策では南部国境での流入が抑制されたと主張し、前政権時代との違いを強調した。一方、具体的な新政策の提示は限定的だった。 住宅問題への対応と今後の課題 演説の終盤では、住宅価格の高騰に対する国民の不満を踏まえ、来年に米国史上で最も大胆な住宅改革を行う考えを示した。さらに、連邦準備制度理事会の次期議長人事についても、利下げに前向きな人物を起用する方針を改めて表明した。