物流インフラの拡充でスピード配送を実現へ
アマゾンジャパンは、夜間の注文を翌日に届けるサービスを2025年中に全国で利用可能とする計画を明らかにした。配送の迅速化を図るため、新たな配送拠点を岡山県や石川県など全国6か所に新設する。これにより、商品到着までの時間短縮と顧客満足度の向上を目指す。
ラストワンマイルの最適化に向けた体制整備
新設される配送拠点は、商品が保管されている物流施設と顧客の住所を結ぶ中継地の役割を担う。これらの拠点によって「ラストワンマイル」と呼ばれる最終配達工程が効率化され、配送の精度と時間が大幅に改善される見込み。とくに地方へのサービス充実が焦点となっている。
岡山、石川、北海道などで拠点の整備が進行中
岡山県と千葉県では4月に新たな拠点が開設済みであり、5月には福岡県でも稼働を開始した。今後は8月から9月にかけて北海道や石川県でも拠点の整備が行われる予定で、石川県では初めてのアマゾン拠点となる。地域の流通体制にも大きな影響を与えることが予想される。
名古屋で西日本最大級の物流施設を建設
アマゾンは三菱地所と連携し、名古屋市内に新たな物流施設を建設している。この施設は三菱地所の「ロジクロス名古屋みなと」を基盤とし、アマゾン専用に設計されたもの。延べ床面積は約12万5000平方メートルに及び、西日本最大級の拠点として8月から稼働を開始する予定だ。
米本社が約86億円の追加投資を決定
アマゾン・コムは、2025年末までに日本国内の配送ネットワークの整備に対し、6000万米ドル(約86億円)を投資する方針を発表している。この投資により、日本全域での配達効率が一段と向上し、他社との差別化をさらに推進する。