4月開幕の国際博覧会が7月13日で開催期間半分に到達
大阪・関西万博は、2025年4月に開幕し、7月13日で全開催期間の半分にあたる3か月が経過した。158の国と地域が参加するこの大規模イベントは、日本国内外からの注目を集めており、会場では多様なパビリオン展示や文化イベントが連日行われている。会場の運営主体である博覧会協会は、全体の運営進行と安全確保に注力してきた。
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一般入場者数が12日で累計1,000万人を突破
万博の一般入場者は7月12日時点で1,008万2,000人となり、節目となる1,000万人を超えた。開幕当初の4月には1日平均8万人だった来場者数が、5月に11万人台、6月には12万7,000人まで増加している。これはイベントの認知度向上や季節的な行楽需要の影響とみられる。
ブルーインパルス展示で最多来場者を記録
7月12日には、航空自衛隊の「ブルーインパルス」による展示飛行が実施され、1日の来場者は16万4,000人に達した。これは開幕以来最多の数値となり、週末のイベント効果が顕著に表れた格好だ。対照的に、猛暑の影響を受けた7月上旬には10万人を下回る日も多く、気象条件が動員に影響していることも明らかになった。
運営側は混雑緩和策として夜間イベントを拡充
博覧会協会は今後の混雑対策として、夕方以降のイベント強化を図っている。夜間に打ち上げる花火などで来場の分散を図るとともに、比較的空いている時間帯の利用を促す狙いがある。過去の万博でも終盤にかけて来場者数が伸びる傾向があり、組織委は引き続き来場時期の調整を呼びかける方針だ。
今後の動向と終盤に向けた対応が焦点に
残り3か月の開催期間では、猛暑や台風などの影響が懸念される一方で、さらなる来場者の増加も見込まれる。過去の国際博覧会でも終盤の盛り上がりが来場記録に大きく寄与しており、今後のピーク対応や会場運営の円滑化が課題となる。協会はイベント構成の最適化と安全対策の強化に引き続き注力していく。