新サービス導入の背景と狙いが判明
JR東海、JR西日本、JR九州は10月4日から「LINEからEX」を導入すると発表した。これは東海道・山陽・九州新幹線に対応するインターネット予約サービスで、月間9,900万の利用者を抱えるLINEを活用することで、利便性を高め利用拡大を図る狙いがある。従来のEXサービスに加え、より幅広い層への浸透が期待される。
支払い方法と料金体系の詳細が判明
「LINEからEX」での支払いはPayPayに限定され、他の決済手段は導入当初利用できない。料金は券売機よりも安く設定されている一方、既存の「スマートEX」より100円高い水準となる。例えば、のぞみの東京―新大阪間の普通車指定席は通常期14,720円に対し、LINEからの予約では14,620円となる。
予約方法と利用条件の仕組みが明らかに
利用には、まずLINE上で「東海道・山陽・九州新幹線予約」の公式アカウントを友だち登録する必要がある。アカウント連携と規約への同意を済ませれば、クレジットカード情報を事前登録しなくても予約手続きが行える。提供開始時はスマートフォンとタブレットのみ対応し、PC版のLINEでは利用できない。
チケットレス乗車の手続きが明確化
乗車時は登録済みの交通系ICカードを改札機にタッチするか、予約後に発行されるQRコードを提示することで入場できる。いずれも紙の乗車券を発行する必要はなく、スムーズな利用が可能となる。対象区間は東京から鹿児島中央までの新幹線全線に広がり、利便性の向上が見込まれている。
座席指定や変更手続きの制限が発表
座席の選択は窓側または通路側といった基本的な指定に限られ、座席表からの細かい選択はできない。さらに、予約を変更する場合は手数料を支払い、再度購入し直す必要がある。既存サービスと比べると制約は残るが、利便性と価格のバランスを重視した仕組みといえる。