店頭価格が2週連続で値下がりと判明
農水省の発表によると、先週1週間に全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は5キログラムあたり4,223円で、前週より37円安くなった。これで2週続けて値下がりしており、価格に調整の動きが見られる。一方で、1年前の同時期と比較すれば、依然として価格は2倍前後の水準にとどまっている。
政府備蓄米の取扱状況と調査の対象外項目
今回発表された平均価格の算出には、随意契約による政府備蓄米は対象外とされている。その一方で、2,000円前後の安価な米が一部の売り場に登場し始めており、今後の販売状況によっては一般流通米の価格帯にも変化が及ぶことが懸念される。
ブレンド米の比率が大幅に上昇と発表
農水省は今回、価格情報に加えて、販売数量におけるブレンド米の比率も公開した。全体の39%を占め、前週から3ポイント上昇。政府が競争入札で放出した備蓄米のブレンド使用が背景にあるとみられ、価格の低下に一定の役割を果たしている。
調査の実施対象とデータの収集方法
この調査は、全国約1,000店舗のスーパーを対象に実施された。実売価格に基づいたデータ分析により、消費者市場における動向が明らかになった。市場構造や流通経路の変化が、価格と販売形態に影響している。
平均価格の動向と今後の焦点
現在、スーパーに並ぶコメの平均価格は下落傾向にあるが、低価格帯の備蓄米が本格的に出回ることで、今後さらなる価格低下が起きるかどうかが注目される。農水省の今後の調査と発表内容が、市場の動きを左右する材料となる可能性がある。