9週連続の値下がりが確認された全国平均価格
農林水産省によると、全国のスーパーで14~20日に販売されたコメ5キロの平均価格は3585円で、9週連続の値下がりとなった。ただし、下げ幅は縮小しており、6週連続で3000円台が維持されている。2022年3月の公表開始以来、9週連続下落は初の事例である。
銘柄米は微増、ブレンド米が価格下落
銘柄米の平均価格は4264円で前週より3円上昇した。一方、複数の品種を混ぜたブレンド米は3088円に下がり、18円の下落が見られた。ブレンド米の販売比率は3週連続で58%と変動はなく、全体の価格動向は横ばい傾向が続いている。
備蓄米販売の累計は6万9777トンに到達
随意契約で供給される備蓄米の販売量は、20日までの累計で6万9777トンとなった。都道府県別では東京都が5989トンで最も多く、秋田県が75トンで最少だった。この備蓄米は5月末以降に市場に流通し、価格下落を後押ししている。
都道府県別の価格差が浮き彫りに
ブレンド米の都道府県別調査では、税抜き価格の最安が大阪府の2580円、最高が滋賀県の4980円であった。随意契約米を除いた結果であり、地域ごとの価格差が顕著に示されている。
今後の価格動向に注目集まる
コメ価格は9週連続の下落が確認されたが、直近では下げ幅が縮小している。ブレンド米の高い比率が維持される一方で、銘柄米の動きや備蓄米の供給が価格に与える影響が引き続き注目される。