序盤から堅調に推移し38,300円台を回復
16日の東京市場では、日経平均株価が前日比で477円08銭上昇し、38,311円33銭となった。寄り付きから222円高と堅調に始まり、後場には一時508円高まで上昇した。円安の進行と半導体関連株の上昇が支援材料となった。
円安基調が投資家心理を後押し
外国為替市場では、ドルが144円台で推移し、円安傾向が継続した。これが日本株にとって追い風となり、輸出関連銘柄を中心に買いが広がった。投資家のリスク選好姿勢も強まり、相場全体が堅調な展開を見せた。
半導体セクターが相場上昇を主導する展開に
アドバンテストが9%を超える値上がりを見せ、日経平均を215円押し上げる要因となった。ディスコは4%を上回る上昇、東京エレクトロンも堅調で、セクター全体が市場を支える形となった。材料に乏しい中でも、買い戻しの流れが続いていると市場では捉えられている。
業種別では防衛・海運株が底堅く推移
防衛関連株や、運賃上昇期待がある海運株も堅調だった。東証プライム市場では33業種中26業種が上昇し、卸売、非鉄金属、繊維製品などが目立った。一方で、石油・石炭製品や精密機器などは下落した。
日米首脳会談を控えた期待感も相場支える
時事通信は、石破首相とトランプ米大統領の首脳会談が日本時間17日未明に行われる見通しと報じた。日米関税交渉への期待感から、買い安心感が広がったとの声も市場関係者から聞かれた。