利下げの可能性示唆で国債利回りが反落
4月14日の米国債市場では、10年債利回りが前日比で12.5ベーシスポイント低下し、4.368%を記録した。前週は関税政策を受けて50bpの上昇を見せたが、この日はFRBのウォラー理事が利下げの可能性に言及したことで、売り圧力が後退した。30年債利回りも7.7bp低下し、4.798%となった。
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ドルはユーロに対して横ばい、円には下落
この日の外国為替市場では、ドルはユーロに対して安定した推移を見せたが、円に対しては0.39%値を下げ、142.93円で引けた。トランプ大統領による貿易政策の行方が、ドルに対する市場の懸念を強めている。
ハイテク株中心に株価が反発、一方で警戒感も残存
米国株は上昇基調で始まり、関税免除の対象となった電子機器関連銘柄が買われた。アップルやデル・テクノロジーズが値を上げる一方、関税政策の行方に対する警戒感から、指数は高値を維持しきれなかった。
金は利益確定売りで反落、原油は小幅に上昇
金先物価格は、5営業日連続の上昇から一転し、18.30ドル安の1オンス=3,226.30ドルに下落した。一方、WTI原油は61.53ドルと小幅高。米中の貿易懸念が後退したことで買いが入ったものの、方向感に乏しい動きが続いた。
市場全体に依然として政策不透明感が残る構図
市場では、スマホなど一部製品の関税免除発表が好感されたが、トランプ大統領は新たに半導体への関税導入を示唆。企業のサプライチェーン管理への懸念も強く、投資家心理は安定を欠いている。相場は政策発言に大きく左右される状況が継続している。