脱炭素と成長の両立を目指すAZEC構想とは
岸田文雄前首相は在任中に、「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」構想を提唱した。この構想は、日本と東南アジア諸国が連携し、脱炭素と経済発展の同時達成を目指すものである。退任後も議員連盟を設立し、継続的に推進してきた。
インドネシア・マレーシア両国を訪問予定
岸田氏は、2025年5月のゴールデンウィークに合わせてインドネシアおよびマレーシアを訪れる日程を調整中である。現地では、インドネシアのプラボウォ大統領およびマレーシアのアンワル首相との首脳会談が予定されており、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想を中心とした議論が交わされる見込みだ。
日本企業との連携強化が議題に
両国との首脳会談では、AZEC構想の具体的推進策として、日本企業との連携の在り方が主要議題となる。特に現地での技術移転や脱炭素関連のプロジェクト推進など、民間との協力体制の構築が注目されている。
スマートシティーの現地視察も実施へ
岸田氏はまた、脱炭素化に向けた先進事例として、現地のスマートシティーの視察も行う予定である。現場での取り組みを直接確認し、AZEC構想に活かす狙いがあるとみられる。
若手議員らとの同行で党内連携も強化
今回の訪問には、自民党の中堅・若手を含む10人以上の議員も同行を予定しており、岸田氏は政策の実現に加え、議員間のネットワーク強化も視野に入れている。党内外の協力体制構築を重視する姿勢がうかがえる。