公園での選挙活動中に銃撃され搬送
6月7日、ボゴタ市内の公園で選挙活動を行っていたミゲル・ウリベ上院議員が背後から銃撃された。ウリベ氏は保守系野党に所属し、2026年の大統領選挙に向けた有力な候補者と目されていた。事件発生時、周囲には支援者が多く、銃声とともに現場は騒然となった。
映像が拡散 容疑者は未成年と判明
事件後、SNS上には頭部から出血するウリベ氏の映像が投稿され、大きな波紋を呼んでいる。ペトロ大統領は、逮捕された容疑者が未成年であると明かし、背後に指示役が存在する可能性を示唆した。警察は単独犯の可能性を含め、他の関係者の有無についても調査を進めている。
政府が報奨金提示し情報提供を呼びかけ
国防省は事件発生直後に容疑者1人を拘束。さらなる捜査を進めると同時に、情報提供者には73万ドルの報奨金を支払うと発表した。政府関係者は、選挙に関連した暴力を決して容認しないと強調し、捜査機関に徹底的な調査を要請している。
被害者の背景 名門出身の若手政治家
ウリベ氏はコロンビアの名門出身で、父親は実業界の人物、母親はジャーナリストであったが、過去に武装組織によって誘拐され、救出作戦中に命を落としている。今回の事件は、彼の家族史とも重なり、多くの国民に強い衝撃を与えている。
社会に広がる不安と政治的余波
来年の大統領選挙を控える中、今回の銃撃事件はコロンビア社会に深刻な不安をもたらしている。各政党や政府関係者は暴力に対して強く非難する声明を発表し、政治の場における安全確保が緊急の課題として浮上している。