首都ダッカで訓練機が建物に激突する事故発生
バングラデシュの首都ダッカで21日午後、空軍の訓練用戦闘機F7が地元大学の敷地内に墜落した。事故発生は現地時間13時18分ごろとされ、日本時間では16時18分前後にあたる。墜落機は大学の建物に激突し、大規模な火災が発生。現場は激しい炎と黒煙に包まれ、学生や職員らが混乱に陥った。
火災と爆発により死傷者多数発生
現地の消防と軍部隊は即座に現場へ出動し、機体の消火と生存者の救出にあたった。軍や医療機関によると、乗員を含む少なくとも19人が死亡し、負傷者は約160人に上る。多数がやけどなどの重傷を負っており、病院では緊急対応が続いている。死者には墜落した訓練機のパイロットも含まれるとされる。
授業終了直後に直撃、学生多数が巻き込まれる
事故は授業終了直後の時間帯に発生したため、多くの学生が下校の準備をしていたという。学校関係者によれば「突然、炎が広がり、多くの学生がパニック状態になった」と語った。被害者には学生や教職員が多数含まれ、大学関係者への影響は甚大である。
空軍と政府が原因調査と支援に着手
バングラデシュ暫定政権は、事故の原因について緊急の調査を開始したと発表。また、犠牲者とその家族への支援に全力を挙げる姿勢を示している。空軍も並行して墜落原因の究明を進めており、機体の整備履歴や飛行記録の分析が進められている。
訓練飛行中の墜落と推定される経緯
報道によると、訓練機は事故の約10分前、現地時間13時6分に離陸していた。飛行開始から12分後の墜落であり、短時間での異常発生が疑われる。事故発生当時、訓練機から異音が聞こえたとの目撃証言もあり、機体トラブルの可能性が指摘されている。空軍は今後、操縦記録や無線通信の内容を含め、詳細な原因の解明を急ぐ。