米中間選挙へ予備選終了 トランプ氏の党内影響と共和党候補の本選前の距離感に注目集まる

篠宮 文香
经过

全米50州で予備選終了し11月本選へ移行進む

11月の米中間選挙に向け、共和、民主両党の候補者を決める予備選が全米50州で終了した。予備選は3月に南部テキサス州などで始まり、9月15日の東部デラウェア州を最後に日程を終えた。これにより、上下両院の多数派を争う本選の候補が各地で固まった。与党共和党と野党民主党は、11月の投票に向けて本格的な攻防に入る。

トランプ大統領は今週、国連総会での演説に加え、日本や中国との首脳会談を予定している。重要な外交日程が続く一方、米国内では中間選挙を前に、トランプ氏と共和党候補の関係にも関心が向けられている。

トランプ氏支援候補が相次ぎ予備選で勝利重ねる

共和党では、トランプ氏が支持を表明した候補の勝利が相次いだ。トランプ氏は各地で支援候補の応援に入り、米メディアによると、支持した候補の勝率は9割を超えた。9月18日には、各候補への支持を求める動画を相次いで投稿した。

こうした結果から、共和党の候補者選びでトランプ氏の影響が強く表れた形となった。予備選の段階では大統領の支援を受けた候補が多く勝ち残り、11月の本選に進む共和党候補の顔ぶれにも、その存在感が表れている。

一部共和党候補は本選前に政権との距離調整進める

一方、共和党候補の中には、トランプ氏や政権との距離を意識する動きも出ている。南部フロリダ州のサラザール下院議員はテレビ広告で、政権の不法移民対策について「行き過ぎだ」と批判した。

ワシントン・ポスト紙によると、9月の共和党候補によるSNS投稿のうち、トランプ氏に触れた割合は9%にとどまった。予備選では大統領の支持を受けた候補が相次いで勝利した一方、本選を前にした発信ではトランプ氏を前面に出さない候補もみられる。党内で大統領が強い影響を持つ中、候補者によって対応の違いが表れている。

民主党では左派候補が各地で台頭し存在感強める

民主党では、党指導部が支援する主流派候補に左派候補が挑む構図が目立った。中西部ミシガン州の上院選では、富裕層への増税などを訴える左派候補が勝利した。東部ニューヨーク州や西部コロラド州でも、民主社会主義を掲げる候補が現職を破った。

こうした結果を受け、民主党では左派候補が存在感を示す一方、党内をまとめることが課題となっている。共和党との本選を前に、主流派と左派を抱える民主党が党内融和を図る必要に迫られている。

生活費と接戦区を軸に上下両院の多数派攻防激化

本選では生活費の高騰が最大の争点とされている。民主党は対イラン軍事作戦や関税政策に焦点を当て、物価高への不満を政権批判につなげる戦略を描く。FRBが約3年ぶりに利上げしたことを受け、民主党上院トップのシューマー院内総務は「政権の失政の結果だ」と強調した。

クック・ポリティカル・リポートは、下院435議席のうち21選挙区、上院100議席のうち7選挙区を接戦と位置付けている。上院ではテキサスなど、共和党が優位とされてきた州でも激しい争いとなっている。両党は資金を投入するなど、上下両院の多数派を巡って攻勢をさらに強める構えだ。

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