独立取締役全員の一致で反対が決定
カーケア製品を展開するソフト99コーポレーションは9月25日、旧村上ファンド系のエフィッシモ・キャピタル・マネージメントによる株式公開買い付け(TOB)に反対を表明した。決定は、利害関係を持たない取締役全員の一致で下されたものであり、会社としての明確な立場が示された。
公正性欠如を理由に反対姿勢を表明
ソフト99は、今回のTOBについて「グループの企業価値の向上にはつながらず、一般株主にとって公正なものではない」との理由を挙げた。これにより、同社は外部からの買収提案を受け入れる意思がないことを鮮明にし、自社の独立性を強調した形となる。
エフィッシモが提示した買い付け条件
エフィッシモは1株4100円でソフト99株の取得を進める意向を表明していた。この金額は市場水準を大きく上回る提示であり、一部の投資家からは注目を集めていたが、経営陣は企業全体の将来的な利益との整合性を欠くと判断した。
経営陣によるMBOの進行状況
一方、ソフト99は経営陣主導によるMBO(マネジメント・バイアウト)を既に進めている。提示価格は1株2465円であり、買い付け期間は10月2日までとされている。経営陣としては外部資本に頼らず、現体制の下での経営継続を最優先に据えている。
今後の株主動向に注目集まる
エフィッシモと経営陣が異なる条件を提示する中で、最終的な判断は株主の手に委ねられる。市場では、価格差や経営方針の違いを踏まえた株主の対応が注目されており、今後の動向が大きな焦点となっている。
