世銀総裁との会談で資源安定化を協議
高市早苗首相は6月2日、首相官邸で世界銀行グループのアジェイ・バンガ総裁と会談した。協議では、重要鉱物の供給網を安定させる取り組みや、エネルギー安全保障の強化が中心的なテーマとなった。両氏は、途上国支援と資源確保の安定化を連動させながら、協力を深める方向で一致した。
重要鉱物を産出する途上国支援を拡充
重要鉱物を産出できる途上国では、生産設備への投資が課題となっている。日本政府は、そうした国々への支援を広げるため、世界銀行に2000万ドルを拠出する方針を発表している。会談では、資源を持つ途上国の開発支援を通じて、供給網の強化につなげる考えが共有された。
パワー・アジアへの協力を首相が要請
高市首相は、日本が進めるアジア各国へのエネルギー支援枠組み**「パワー・アジア」**について、世界銀行の協力を求めた。エネルギー分野では、供給の安定性を高めることが重要な課題となっている。今回の会談では、重要鉱物だけでなく、エネルギー安全保障の強靱化でも連携を深める方向が確認された。
日本の技術活用に期待を示した首相
高市首相は、途上国開発において日本の技術や知見を活用することに期待を表明した。世界銀行が進める開発支援に日本の経験を生かすことで、資源開発やエネルギー支援の効果を高める狙いがある。バンガ総裁は、日本との協力関係をさらに推進する考えを示した。
人材面の連携強化も今後の課題に
会談では、世界銀行グループで働く日本人職員の増加についても意見が交わされた。高市首相は対応を要請し、バンガ総裁は日本の役割に謝意を示した上で、増員に向けて着実に対応すると応じた。重要鉱物、エネルギー、人材協力を含む幅広い分野で、日本と世界銀行の連携強化が確認された。
