東京市場で最高値更新が鮮明に
6月3日の東京株式市場で、日経平均株価は大きく反発した。終値は前日比1667円89銭高の6万8402円13銭となり、終値として初めて6万8000円台に到達した。6月1日に付けた過去最高値の6万6934円を上回り、東京市場では株価水準の切り上がりが改めて示された。
取引時間中にも買いの勢いは強く、上げ幅は一時2000円を超えた。海外投資家による株価指数先物や大型株への買いが優勢となり、相場全体を押し上げた。前日に下落していた反動もあり、主力銘柄を中心に買い戻しが広がった。
米国株高とAI期待が買い材料に
上昇の背景には、前日の米国市場の堅調な動きがあった。米国ではダウ工業株30種平均が5営業日連続で最高値を更新し、主要指数も上昇した。AI分野の成長期待を受け、関連株に資金が向かった流れが東京市場にも波及した。
特に半導体関連株への買いが目立った。米国市場ではフィラデルフィア半導体株指数が5.86%高となり、投資家心理を強めた。東京市場でも、半導体製造装置や電子部品関連の銘柄が日経平均の上昇をけん引した。
半導体関連銘柄が上昇を主導
東京市場では、東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連銘柄に買いが集まった。世界の半導体市場について、2026年の市場規模が前年比1.9倍になるとの予測が発表されたことも、需要拡大への期待につながった。
AI向け投資の拡大は、半導体や電子部品の需要を支える材料として受け止められた。フジクラやイビデン、京セラ、TDKも上昇し、関連分野への資金流入が広がった。野村証券の沢田麻希ストラテジストは、半導体関連の設備投資が活発であることを踏まえ、今後の需要が見込まれていると分析した。
TOPIXも最高値を更新
日経平均だけでなく、東証株価指数も強い動きとなった。TOPIXは前日比71.96ポイント高の3996.20で取引を終え、終値で最高値を更新した。取引時間中には初めて4000を超え、幅広い銘柄に買いが入ったことを示した。
JPXプライム150指数も反発し、26.63ポイント高の1683.90となった。東証プライム市場の売買代金は概算で12兆2712億円、売買高は25億4897万株だった。値上がり銘柄は1018に上り、全体の約65%を占めた。
急上昇後は利益確定売りも重し
一方、午後の取引終盤には日経平均の上昇幅が縮小した。短期間で急速に株価が上がったため、利益を確保する売りが出た。高値圏での取引が続いたことで、上値では慎重な売買も見られた。
為替市場で円安・ドル高が進み、1ドル=160円台となったことから、トヨタ自動車やホンダなど自動車株も買われた。前日に投資家向け説明会を開いたキオクシアも上昇した。一方、ソフトバンクグループとファーストリテイリングは下落し、医薬品関連では中外製薬や第一三共の下げが目立った。市場では、上昇の持続性と利益確定売りの動向が今後の焦点となる。
