米国株が最高値圏へ上昇、AI関連株への買いで主要指数そろって続伸

槇原 直央
经过

ハイテク株主導で米株上昇、S&P500は新高値

10月6日の米国株式市場は上昇基調で始まり、主要3指数がそろって値を上げた。AI関連を含むハイテク株への買いに加え、原油相場と米長期金利が下向いたことも投資家心理を改善させた。

S&P500は一時7817.13まで上昇し、前営業日比で0.6%高となった。8月13日に記録した取引時間中の最高値を超え、午前9時33分には37.57ポイント高の7811.52で取引された。

ダウ平均は一時300ドル高で4日続伸の展開

ダウ工業株30種平均も4日続伸して取引を開始した。午前9時35分時点では前日比184ドル37セント高の5万1452ドル27セントとなり、一時は上げ幅を300ドルまで拡大した。

構成銘柄ではエヌビディアやマイクロソフトが上昇したほか、P&G、キャタピラー、ゴールドマン・サックスにも買いが入った。一方、ナイキやボーイング、シェブロンは下落し、銘柄ごとの方向感には差がみられた。

原油と長期金利の低下が株式市場への追い風に

株価を下支えした要因の1つが原油先物価格の下落だ。6日朝のWTI原油先物は一時1バレル86ドル台後半まで下げ、期近物として約1カ月ぶりの安値を付けた。中東情勢を巡る不透明感が残る一方、同地域からの原油供給が底堅いとの見方や、G7による石油備蓄の協調放出が相場を押し下げた。

米長期金利も一時、前日比0.05%低い5.25%を付けた。金利上昇が一服したことで株式の相対的な割高感が和らぎ、主力株や景気敏感株への買いにつながった。

エヌビディア最高値でAI関連株に資金流入

AI関連銘柄への強い需要も相場を押し上げた。エヌビディア株は1.3%上昇し、過去最高値を更新した。半導体やソフトウエア関連を中心に買いが入り、AIを軸とする株高の流れが継続した。

ナスダック総合株価指数は5日続伸して始まり、前日に記録した最高値2万7477を上回る水準で推移した。電力会社コンステレーション・エナジーも、グーグルとの大規模な電力供給契約を発表したことを受けて大幅に上昇した。

金融政策への安心感も強気相場を後押し

FRBが10月の追加利上げを見送るとの観測が広がっていることも、米国株を支える材料となった。金利の上昇圧力が弱まるなか、ハイテク株だけでなく、それまで金利上昇局面で売られていた景気敏感株にも資金が向かった。

米国株は2022年10月に始まった強気相場をさらに押し上げる展開となった。AI関連銘柄への買い、原油価格と長期金利の低下、金融政策を巡る観測が重なり、S&P500とナスダックはそろって最高値圏で推移した。

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