祝日明けの東京市場で円相場が大きく変動した背景
2026年11月4日の東京外国為替市場では、米国の中間選挙を巡る情勢を背景に、円とドルの取引が大きく変動した。祝日明けとなった東京市場では、米国の政治動向を受けたドル売りが先行したものの、その後は買い戻しが進み、円相場は前営業日より円安となった。
午後5時時点の円相場は1ドル=158円7〜9銭で、2日と比較して33銭の円安ドル高だった。取引時間中には157円台前半まで円高が進む場面もあり、1日の中で相場の方向が変わる展開となった。
早朝から午後にかけて円が上昇した後、ドルを買い戻す取引が増加したことで、終盤には158円台を回復した。米国の選挙結果が外国為替市場の主要な材料となった。
米民主党の上下両院奪還がドル売りを促した経緯
米国の中間選挙では、野党の民主党が連邦議会の上院と下院で多数派を取り戻す情勢となった。これにより、トランプ大統領が率いる共和党政権は、議会運営において民主党との対立に直面することになった。
外国為替市場では、民主党が議会の主導権を握ることで、トランプ政権が進める財政拡大策に制約が生じるとの見方が広がった。こうした政治情勢を受け、ドルを売って円を買う取引が活発化した。
東京市場のドル円相場は午後に157円38銭前後まで下落し、早朝の水準から約1円40銭のドル安となった。米国の政治的な変化が、短時間で大きな為替変動につながった形だ。
午後の取引でドル買い戻しが進み円高幅を縮小
円高が進んだ後の東京市場では、ドルを買い戻す動きが強まり、相場は再び158円台へ戻った。短期的なドル売りの持ち高を解消する取引も、相場の反発につながったとみられている。
ドル円相場は157円38銭前後から158円10銭台へ回復し、円高方向への動きが縮小した。取引の途中では158円42銭前後までドルが値を戻す場面もあった。
民主党の議会多数派奪還については、選挙前から市場で一定程度織り込まれていたとの見方もある。選挙結果を受けたドル売りが一巡したことで、円相場は前営業日より低い水準で午後5時を迎えた。
ユーロに対しても円安が進み177円台後半に接近
円はドルだけでなく、欧州の共通通貨ユーロに対しても下落した。午後5時時点では1ユーロ=177円65〜69銭となり、2日から1円4銭の円安ユーロ高を記録した。
同時刻のユーロとドルの交換比率は、1ユーロ=1.1238〜1.1240ドルだった。円の対ユーロ相場は、対ドル相場よりも大きな下落幅となり、主要通貨間で異なる値動きが確認された。
外国為替市場では、米国の選挙情勢に伴うドルの変動に加え、ユーロとの交換比率も円相場に関係する。4日の取引では、ドルとユーロの双方に対して円が前営業日より値下がりした。
米国の経済指標と金利動向が次の取引材料に浮上
東京市場の取引後は、米国で公表される経済指標にも関心が集まった。11月4日には10月のADP全国雇用者数やISM非製造業景況指数、9月の貿易収支などの発表が予定されていた。
米中間選挙を受けて米国債利回りや株価にも変化が生じており、外国為替市場では金融市場全体の動きが引き続き重要な材料となっている。ドル円相場については、157円30銭から158円60銭が短期的な予想範囲として示されていた。
158円台半ばには200日移動平均線が位置しており、相場の上昇局面で意識される水準となっている。4日の東京市場は、米国の選挙結果を受けて円高が進んだ後、ドルの買い戻しによって円安へ転じる展開で取引を終えた。
