ダウ平均、歴史的水準に到達 5日のニューヨーク株式市場では、ダウ工業株30種平均が終値で4万8977ドルとなり、最高値を更新した。前週末比で約600ドル上昇し、取引時間中には一時800ドル超の上げ幅を記録した。原油関連株への買いが指数を押し上げた。 原油高が資源株を下支え ベネズエラを巡る情勢不安を背景に、エネルギー需給への警戒が強まり、石油関連銘柄に資金が流入した。米国企業が現地生産に関与する可能性が意識されたことも、関連株の材料となった。資源分野は相場全体の支え役となった。 翌日はディフェンシブ株が主役 6日の取引では、相場は朝方に下落した後、医薬品やヘルスケアなどのディフェンシブ株が買われて持ち直した。ユナイテッドヘルス・グループやメルクなどが上昇し、指数を下支えした。市場ではリスク分散の動きが見られた。 AI関連銘柄への継続的関心 ハイテク分野では、エヌビディアが買われ、相場を下支えした。AIプラットフォームの量産段階入りや、中国向け半導体需要の強さが評価材料となった。AI分野への期待感は、テクノロジー株全体の底堅さにつながっている。 市場は政策と技術動向を注視 株式市場では、資源政策と技術革新という異なる要因が同時に影響を与えている。短期的には銘柄間で物色の変化が続く展開となった。投資家は、米政権の外交・資源政策とAI分野の進展を慎重に見極めている。
急騰後に急落、市場に警戒感広がる 21日のニューヨーク金先物市場で、金12月限が前日比250.3ドル安の1トロイオンス=4109.1ドルと急落し、1日の下げ幅として過去最大を記録した。前日に史上最高値を更新した直後の急変で、投資家の間に動揺が広がった。金現物も一時4093ドルまで下落し、1日で300ドル超の値幅となった。 ドル高と利益確定売りが急落を誘発 金の急落は、米ドルの上昇と投資家の利益確定売りが主因とされる。米株市場では同日、ダウ平均が史上最高値を更新し、リスク資産に資金が戻ったことも金相場に逆風となった。安全資産としての金需要が弱まり、短期的な資金の流出が加速した格好だ。 ETFへの過剰流入が反動を拡大 投機的な動きも急落の背景にある。米掲示板「ウォールストリートベッツ」では金連動ETF「SPDRゴールド・シェアーズ(GLD)」が注目を集め、直近3営業日で49億ドルの資金が流入していた。相場の上昇を見込んだ過剰な買い持ちが、下落局面で一気に解消され、売りが売りを呼ぶ展開となった。 長期上昇トレンドに陰りも 年初来で60%超の上昇率を維持する金相場だが、過熱感を指摘する声が強まっている。キャピタル・エコノミクスのジョン・ヒギンス氏は、20日時点で「金価格は物価水準から見て正当化できる範囲を超えており、バブル崩壊の可能性が高まっている」と警告していた。今回の急落はその見方を裏づける形となった。 金市場の安定性試される局面 再上昇の兆し見極めへ 一方で、今回の下落を押し目買いの好機とみる投資家も存在する。安全資産としての金の価値は依然高く、地政学リスクや金融緩和期待が続く限り、再び買いが入る可能性もある。市場は今後の米金融政策や世界的な資金動向を注視している。
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