開票遅延が招いた選挙の停滞 中米のホンジュラスで実施された大統領選挙は、11月30日の投票から約3週間が経過した現在も勝者が確定していない。開票作業の遅れに加え、集計結果に対する疑義が指摘され、政治的緊張が続いている。国内では選挙管理体制への不信感が広がり、状況の長期化が懸念されている。 約50万票を対象とする再点検 選挙管理当局は12月18日、問題が指摘された約50万票について、手作業による詳細な点検作業に着手した。対象票は複数の地域にまたがり、集計過程の正確性を確認するための措置とされる。再点検の進捗次第では、暫定順位に影響が及ぶ可能性がある。 僅差で競り合う野党候補 現時点では、国民党のナスリ・アスフラ前テグシガルパ市長が優勢とされている。一方、自由党のサルバドル・ナスララ前副大統領が約4万票差で追随している。いずれも野党候補であり、政権交代が確実視されている点は共通している。 米国が示した異例の外交措置 アメリカ合衆国政府は、選挙の停滞を受けて関係者に対するビザの取消や申請拒否を実施した。米国務省は、開票妨害を抑止するための適切な対応だとしている。ホンジュラス側に対しては、迅速かつ透明性のある集計作業を求める姿勢を明確にした。 新政権発足に向けた外交課題 次期大統領は2026年1月27日に就任する予定で、外交方針も注目されている。両候補は、断交状態にある台湾との関係修復を掲げており、実現した場合には中国の反発が予想される。選挙結果の確定は、同国の内政と外交の両面に大きな影響を与える見通しだ。
病院での服役が違法と認定された経緯が判明 タイ最高裁判所は9月9日、汚職の罪で有罪となったタクシン元首相に対し、刑務所での服役を回避して病院で過ごしていたことは違法と認定した。裁判所は、病状は深刻ではなく刑期として認められないと結論づけ、1年間の収監を命じた。判決直後にタクシン氏はバンコクの刑務所へ移送された。 帰国後の優遇措置が批判を呼んだことが焦点に タクシン氏は2006年のクーデターで失脚後、2008年から亡命生活を続けていた。2023年8月に帰国すると禁錮8年の有罪判決を受けたが、体調不良を理由にすぐ病院へ搬送された。その後、恩赦で刑期は1年に短縮され、2024年2月に仮釈放となった。しかし病院での長期滞在が「服役逃れ」と批判されていた。 判決後の声明で国家への奉仕を強調したことを強調 判決を受けたタクシン氏は、SNSに声明を投稿した。そこで「自由を失っても国家と国民に尽くす考えに変わりはない」と強調し、王室や国家への忠誠を表明した。収監によって政治活動に直接関与することは難しくなるが、影響力維持の姿勢を示したとみられる。 政権交代とタクシン派の影響低下が浮き彫りに 判決の直前、憲法裁判所が8月29日にタクシン氏の次女ペートンタン前首相を解任し、9月5日の首相指名選挙では保守系のアヌティン氏が新首相に選ばれた。タクシン派は政権の後ろ盾を失い、判決によって一層の求心力低下が予想されている。 今後の政治情勢に及ぶ影響が指摘される 今回の収監命令は、タクシン派が長年維持してきた国内での影響力を大きく削ぐ要因となるとみられる。国内外で影響力を誇示してきたタクシン氏だが、服役によって活動が制限され、タイ政治の勢力図が大きく変化する可能性が浮き彫りとなった。
Sign in to your account