グループ全体でAI導入を本格化へ 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は11月12日、米国のオープンAIと戦略的提携を結び、生成AI「ChatGPT」を活用した業務効率化と顧客サービスの拡充を図ると発表した。傘下の三菱UFJ銀行では、約3万5000人の行員が日常業務にAIを利用できる体制を整備し、業務改革を本格化させる。 行員3万5000人が日常業務で活用開始 MUFGは2024年度から2026年度にかけて、AIおよびデータ活用に600億円を投資する方針を示した。銀行の行員は来年1月以降、文書作成、分析、顧客対応などの業務でChatGPTを活用する予定で、業務の迅速化と質の向上を目指す。山本忠司執行役常務は「オープンAIとの連携により、顧客との接点を拡張する」と述べた。 顧客向けアプリ「エムット」にもAI機能搭載 MUFGが提供する総合金融アプリ「エムット」には、AIによる対話機能が追加される。利用者はChatGPTを通じて家計管理や資産運用に関するアドバイスを受けることができ、よりパーソナルな金融体験の提供を目指す。AIが取引データを分析し、顧客の資産状況に応じた助言を行う仕組みだ。 OpenAIと共同で新サービスを開発 オープンAIは金融分野でのAI活用を推進するため、MUFGと協力して新たなソリューション開発を進める。長崎忠雄オープンAIジャパン社長は「AIが人の可能性を最大化する未来を、日本から世界に発信したい」とコメントし、技術支援を約束した。両社はAI人材の育成にも共同で取り組む方針だ。 金融業界で広がる生成AIの波 今回の提携は、国内金融機関による生成AIの本格導入として注目されている。AI技術を活用した業務改革が進む中、MUFGの取り組みは他の銀行や保険会社にも波及するとみられる。グループ全体でのAI戦略の成果が、今後の金融サービスの競争力強化に直結するかが焦点となる。
ローマ市が新しいデジタル施策を開始 ローマ市は、観光客と市民の利便性向上を目的に、AIアシスタント「Julia」を導入した。市公認データと最新の言語モデルを活用することで、情報提供から行政支援まで幅広い用途に対応する取り組みが始まっている。 市公認データに基づくリアルタイム案内が判明 JuliaはNTTデータやマイクロソフトと共同開発され、今年3月から稼働している。市の公式データを活用し、イベントや公共交通機関の情報を信頼性高く提供できる点が特徴である。観光だけでなく、市民の生活にも役立つ情報が整備されている。 日本人旅行者向けにLINE対応を発表 Juliaは80以上の言語に対応しており、日本人旅行者にも利用しやすい仕様となっている。さらに、LINEと連携する機能を開発中で、日本からの観光客が使い慣れた環境で利用できる体制を整える計画が進められている。 大規模言語モデルによる精度向上が導入 システムの基盤にはOpenAIのGPT-4.1が採用されており、質問への精度の高い応答が可能となった。利用者の履歴を匿名化して記録し、次回以降に最適化された情報を提示する仕組みも備わっている。7月には緑地や娯楽施設など都市情報の拡充も行われた。 公共サービスへの応用拡大の影響 ロベルト・グアルティエーリ市長は、今後1年以内にJuliaをアプリ化し、保育園の登録や引っ越し手続きなど行政分野に活用範囲を広げる計画を示した。観光支援から市民サービスへと進化する姿勢は、欧州の都市における新たな先例となっている。
スマートフォン向けアプリで画像と動画の生成が可能に アドビは6月17日、生成AIプラットフォーム「Adobe Firefly」に関する最新アップデートを発表した。注目は、iOSとAndroid向けのモバイル版アプリの正式提供である。このアプリでは、テキストプロンプトから画像や動画を生成するほか、画像をもとに動画を作成する機能、画像の自動補完や拡張などの操作も外出先で行える。 ユーザーはAdobe Creative Cloudアカウントにログインすることで利用でき、作成したコンテンツは他のデバイスとシームレスに共有可能。生成処理にはアカウントに紐づいたクレジットが消費される。 GoogleやOpenAIなど外部AIモデルにも対応拡大 今回のアップデートでは、対応する生成AIモデルが大幅に拡充された。Adobe Firefly独自のモデルに加え、OpenAIの画像生成技術やGoogleの「Imagen」「Veo」、Black Forest LabsやLuma、Pika、Runwayなどのモデルが新たに利用可能となった。 ただし、すべてのモデルがすべての機能に対応しているわけではなく、一部モデルは動画生成では未対応であることが確認されている。 Fireflyボードでの共同作業に動画機能を新実装 アドビの協創ツール「Fireflyボード」が機能強化され、ベータ版に動画制作機能が導入された。利用者は複数の生成AIから最適なモデルを選択しながら、チームでのコンテンツ生成に取り組めるようになっている。 また、Black Forest LabsのFlux.1 KontextやOpenAIの技術を用いて、対話形式でプロンプトに応じた画像編集が繰り返し実行できるなど、生成精度と柔軟性が向上している。…
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