製薬株が主導しダウが最高値を更新
9月30日のニューヨーク株式市場では、ダウ工業株30種平均が3日続伸し、前日比81ドル82セント高の4万6397ドル89セントで取引を終えた。これは9月22日以来の最高値更新となる。中心となったのは製薬株で、特にファイザー株が6.8%上昇し、指数を押し上げた。
政府閉鎖リスクが投資心理を圧迫
一方で、米政府の「つなぎ予算」の成立が不透明であり、一部政府機関が閉鎖に追い込まれる可能性が高まった。これにより、経済指標の公表遅延や短期的な経済混乱が懸念され、投資家の買い意欲は抑制された。取引中にはダウ平均が一時下落する場面もあった。
消費者信頼感指数が予想を下回る
同日に発表された9月の米消費者信頼感指数は94.2で、市場予想の96.0を下回った。前月改定値から3.6ポイント低下しており、消費者心理の悪化が相場の重しとなった。これに伴い、ドルは一時的に売られ、為替市場では円買いが強まった。
個別銘柄の動向が相場を支える
株価上昇は製薬株以外にも広がり、エヌビディアはアナリストによる目標株価引き上げを背景に上昇した。通信やインフラ関連株も買われたが、セールスフォースやアメリカン・エキスプレス、ゴールドマン・サックスは下落した。
月間ではダウ・ナスダックともに上昇継続
ダウ平均は9月全体で1.8%高となり、5カ月連続の上昇を記録した。さらに、ナスダック総合指数も68.8ポイント高の2万2660.009で引け、月間では5.6%上昇し、6カ月連続のプラスとなった。
