豊田大輔氏のトヨタ帰任が正式発表される
トヨタ自動車子会社のウーブン・バイ・トヨタは6月1日、同社で要職を務める豊田大輔氏がトヨタ自動車に帰任すると発表した。異動日は8月1日付となる。大輔氏は豊田章男会長の長男であり、トヨタグループ内で次世代技術の実証に関わってきた人物である。
トヨタ側は帰任後の業務について、車づくりの現場に近い場所で主幹として職務に当たる予定だとしている。主幹は管理職にあたる役職であり、今回の人事は本体での業務に軸足を移す動きとなる。ウーブン・バイ・トヨタでの経験を経て、トヨタ自動車側の現場に近い領域へ移る形となった。
8月1日付で主幹として業務に従事へ
今回の発表では、豊田大輔氏が8月1日付でトヨタ自動車へ戻ることが明らかにされた。帰任後は、車両開発や生産に近い現場で主幹として業務を担う予定とされる。具体的な部署名や担当範囲については、提供された発表内容では示されていない。
トヨタは、大輔氏が「車づくりの現場に近いところ」で業務に当たるとの説明をしている。この表現は、同氏がこれまで関わってきた次世代技術の実証領域から、より本体の車づくりに近い分野へ移ることを示している。グループ内での役割が、実証都市の推進からトヨタ自動車での実務へ移行する点が今回の人事の中心となる。
次世代技術の実証都市で推進役を担う
豊田大輔氏は、ウーブン・バイ・トヨタで次世代技術の実証都市「ウーブン・シティ」の推進を担ってきた。ウーブン・シティは静岡県裾野市で進められている計画で、自動運転技術などの社会実装を目指す取り組みである。大輔氏は同計画に関わる立場として、プロジェクトの進展に携わった。
ウーブン・シティでは、昨年9月に自動運転に関連する技術などの実証が始まった。ウーブン・バイ・トヨタは、この計画が着実に進展したことを踏まえ、大輔氏がこれまでの経験をもとに新たな現場で業務に取り組むと説明している。今回の帰任は、同氏が実証都市で積んだ経験を背景に、トヨタ自動車で別の役割を担う人事となる。
シニア副社長など現職からの退任へ
豊田大輔氏はトヨタ自動車への帰任に伴い、ウーブン・バイ・トヨタで務めているシニア・バイス・プレジデントなどの役職を退く。時事通信の記事では、同氏が上級副社長などの役職を退任するとされている。産経新聞の記事でも、シニア・バイス・プレジデントを退任することが伝えられている。
後任については、今後決めるとされている。現時点で後任者名や新体制の詳細は示されていない。ウーブン・バイ・トヨタは、ウーブン・シティの計画を担う会社であり、同プロジェクトの継続と組織運営に関する人事は今後の発表を待つ形となる。
車づくり現場近くでの新配置が焦点
今回の人事で注目されるのは、豊田大輔氏がトヨタ自動車に戻り、車づくりの現場に近い領域で主幹として業務を担う点である。ウーブン・シティでは自動運転技術などの実証を進めてきたが、帰任後はトヨタ本体での職務に移る。これにより、同氏の活動領域は子会社での次世代技術実証から、トヨタ自動車の現場に近い業務へ変わる。
ウーブン・バイ・トヨタは、同氏が新たな現場に身を置いて業務に取り組むことを見据えていると説明している。発表内容は具体的な担当分野を明らかにしていないが、主幹としての配置が予定されている。豊田大輔氏の帰任は、ウーブン・シティの進展と、トヨタ自動車本体での新たな役割を結びつける人事となった。
