米国株とアジア株の上昇が東京市場を支援
15日の東京株式市場では、日経平均株価が2営業日連続で上昇し、前営業日比1008円01銭高の6万8751円51銭で取引を終えた。上昇率は1.49%となり、取引時間中には6万8798円24銭まで値を上げた。
米国市場でハイテク株と半導体株が堅調に推移した流れが国内にも波及し、東京株式市場では朝方から買い注文が優勢となった。日経平均は246円24銭高で始まり、指数寄与度の高い銘柄が上昇するにつれて一段高となった。
米国では、主要な半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数が2%余り上昇し、ナスダック総合株価指数も1%近く値を上げた。韓国や台湾の株式市場が堅調に推移したことも、国内投資家の買いを支える材料となった。
指数寄与度の高い半導体関連に資金流入
東京市場で上昇をけん引したのは、AIや半導体に関連する銘柄だった。東京エレクトロンとアドバンテストが堅調に推移し、レーザーテックは10%を超える大幅高となった。
半導体材料やデータ通信分野に関係する企業にも資金が向かい、イビデンやフジクラも大きく上昇した。キオクシアや太陽誘電なども買われ、半導体の製造装置から部品、素材まで幅広い銘柄に上昇が広がった。
前週までの下落で株価水準が調整していたことから、買い戻しが入りやすくなっていた。米国やアジアの半導体株が上昇したことで、調整が一巡したとの見方が強まり、指数を押し上げる動きにつながった。
ASMLの予想超え決算で後場に一段高
後場には、オランダの半導体製造装置大手ASMLが発表した2026年第2四半期決算が新たな上昇材料となった。売上高と利益はいずれも市場予想を上回り、AI半導体メーカーからの需要の強さが確認された。
中国向け販売を巡る不透明感が残る中でも、AI関連需要が業績を支えた。決算内容が伝わると、東京市場では半導体製造装置や電子部品に関連する銘柄への買いが強まり、日経平均は取引時間中の高値を更新した。
午前の取引では利益確定売りによって上昇幅が縮小する場面もあったが、ASMLの決算発表後は買い安心感が広がった。前場から続いていた半導体株への資金流入が再び勢いを増し、相場全体を下支えした。
ソフトウエアとコンサル株には売り波及
株式市場全体が上昇する一方、ソフトウエアやコンサルティング関連銘柄には売りが広がった。前日の米国市場でIBM株が急落し、企業がIT関連予算をソフトウエアよりハードウエアへ優先的に振り向けているとの見方が意識された。
国内市場では、富士通、NEC、野村総合研究所、ベイカレントなどが下落した。ソフトバンクグループも軟調に推移し、AI関連銘柄が一様に買われたわけではなかった。
AIの普及によって企業のIT・DX投資の配分が変化し、従来型のシステム開発やコンサルティングへの支出が相対的に抑えられるとの見方が売りにつながった。AI需要を直接取り込む半導体企業と、それ以外のIT企業との間で株価の方向性が分かれた。
業種間の明暗が鮮明となった続伸相場
TOPIXは前営業日比1.22%高の4088.12ポイントで取引を終え、東証プライム市場指数も1.22%上昇した。プライム市場の売買代金は9兆5675億1200万円に達し、活発な取引となった。
値上がり銘柄は1152で全体の73%を占め、値下がりは371、変わらずは35だった。東証33業種では、非鉄金属、証券・商品先物取引、ガラス・土石製品など22業種が上昇した。鉱業、情報・通信、小売など11業種は下落した。
新興株市場でも買いが優勢となり、東証グロース市場250指数は2.1%高の736.74ポイントとなった。15日の相場は幅広い銘柄が上昇した一方、上昇の中心はAI・半導体関連に偏った。投資資金の向かう先によって、業種や企業ごとの差が明確に表れた取引となった。
