欧州で旅客機12便以上に爆破予告、緊急着陸や軍用機の護衛など航空運航に影響広がる

篠宮 文香
经过

ヨーロッパ各地で航空機を狙った脅迫が相次ぎ発生

2026年11月5日、ヨーロッパの複数の国で運航中の旅客機を対象とした爆破予告が続発し、航空各社の運航に影響が生じた。少なくとも12便が脅迫を受けたとされ、一部の航空機は予定していた飛行経路を変更したほか、緊急着陸を余儀なくされた。

今回の事案では、アイルランド、イタリア、フランス、フィンランドなどに関係する航空便で対応が必要となった。さらに、ブルガリアやチェコを目的地とする便にも同様の予告が寄せられたことが明らかになっている。

対象となった航空機の数は10機を超え、複数の国の航空当局や軍が対応に関わった。爆破予告が特定の路線に限定されず、ヨーロッパの広い範囲で発生したことが今回の特徴となっている。

ダブリン発ローマ行きの旅客機が仏軍基地に着陸

アイルランドの首都ダブリンからイタリアの首都ローマへ向かっていた旅客機は、飛行中に爆破予告を受け、目的地への運航を取りやめた。その後、フランス北西部に位置するエブルー空軍基地へ進路を変更し、緊急着陸した。

航空機は無事に着陸し、機内にいた乗客151人と乗務員6人、合計157人の安全が確保された。着陸後には乗客と乗員が機体から避難する措置も取られている。

この便は本来、アイルランドからイタリアへ向かう国際線だったが、爆破予告への対応としてフランス国内の軍事施設を着陸先に選んだ。予定していなかった国への着陸となり、通常の運航とは異なる対応が実施された。

乗客と乗務員の安全確保が確認された一方、当該機のその後の運航予定や乗客の移動については、明らかになっていない。

フィンランド発の航空便にはイタリア空軍が護衛対応

フィンランドの首都ヘルシンキからローマに向かっていた別の旅客機にも、爆破を示唆する脅迫が寄せられた。この便ではフランスに着陸した航空機とは異なり、イタリア空軍による護衛が行われた。

旅客機は軍の支援を受けながら飛行を続け、当初の目的地であるローマに着陸した。爆破予告への対応が必要となったものの、予定していた到着地への飛行は維持された形となった。

今回確認された事例では、脅迫を受けた航空機に対して、別の空港への着陸と軍用機による護衛という異なる対応が取られている。いずれも飛行中の旅客機に対する予告を受けた措置であり、航空機の状況に応じた対応が実施された。

ブルガリアやチェコ行きの便でも爆発物は確認されず

爆破予告の対象は、イタリア方面へ向かう航空便だけではなかった。ブルガリアやチェコを目的地とする旅客機にも脅迫があり、複数の路線に影響が及んだ。

これらの便については、爆発物が発見されなかったことが確認されている。また、11月5日にヨーロッパで発生した一連の事案についても、これまでのところ爆発物が見つかったとの情報はない。

ただし、爆発物が確認されていないことと、脅迫が発生した事実は区別する必要がある。実際に複数の旅客機で運航変更や軍による対応が生じており、航空交通に影響を与えた。

脅迫の発信者や具体的な手段については明らかにされておらず、各国当局による確認が続いている。

今週に入って複数回発生した脅迫の関連性を調査

ヨーロッパでは11月5日以前にも、旅客機を対象とした爆破予告が発生していた。11月2日と3日にも複数の航空便に同様の脅迫が寄せられており、今回の事案は今週に入って繰り返されている一連の出来事の中で発生した。

各国の関係当局は、これらの脅迫に関連性があるかどうかを含め、詳しい調査を進めている。現段階では、複数の予告が同一の人物や組織によって行われたと確認されたわけではない。

11月5日の事案では少なくとも12便が対象となり、緊急着陸や軍の護衛などの措置が必要となった。爆発物の発見には至っていないものの、複数国にまたがる航空便への脅迫が継続している状況だ。

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