米国株に広がる買いと市場心理の改善が鮮明に
21日のニューヨーク株式市場では、幅広い銘柄に買いが入り、ハイテク株を多く含むナスダック総合指数が大きく上昇した。終値は前週末から599ポイント余り高く、上昇率は2.26%となった。指数は6月2日以来、およそ3か月半ぶりに過去最高の水準へ到達した。ダウ工業株30種平均も上昇し、前週末比366ドル19セント高の5万2048ドル83セントで取引を終えた。主要指数がそろって値を上げ、21日の米国株市場では買い優勢の流れが明確となった。
イラン情勢への警戒後退が投資家心理を支える
市場では、中東をめぐる不透明感がやや和らいだことが株価の支えとなった。トランプ大統領が国連総会の期間中、イランのペゼシュキアン大統領との会談に応じる可能性があると伝えられ、緊張への警戒が後退した。こうした外交面の動きが投資家の慎重姿勢を弱め、株式への資金流入につながった。翌22日の取引でも、米国とイランの協議再開への期待が意識され、株価は引き続き上向きで始まった。2日間の相場では、イラン情勢をめぐる見方の変化が共通して株式市場の支援材料となった。
原油価格と米長期金利の低下も株価上昇を後押し
中東情勢への懸念が薄れたことで、エネルギー市場にも変化が出た。ニューヨーク原油市場では、国際取引の基準となるWTI先物が一時1バレル94ドル台まで値を下げた。さらに米国の長期金利もやや低下し、株式市場にとっては買いを誘いやすい環境となった。22日の米国株も原油安を背景に続伸して始まり、市場では地政学要因とエネルギー価格の動きが引き続き注目された。原油と金利の双方が低下したことが、株価の上昇と同時に進んだ点も21日の市場の特徴となった。
米中首脳会談を前にAI関連株への資金流入拡大
買いの中心となったのはAI関連銘柄だった。24日に予定される米中首脳会談ではAI分野が主要議題の1つとされており、この分野で何らかの進展があるとの期待が市場で意識された。こうした見方を背景に、成長期待の高いハイテク株へ買い注文が集まり、ナスダックの上昇幅が拡大した。AIをめぐる米中協議への関心と、中東情勢への警戒緩和が同時に株価を押し上げる形となった。ナスダックがダウ平均を上回る伸びを示した背景には、AI関連銘柄への買いが広がったことがある。
最高値更新後も続伸し主要指数は高値圏を維持
21日に終値で最高値を更新したナスダックは、22日の取引でも上昇して始まった。午前9時35分時点では前日終値を106.31ポイント上回る2万7228.40となり、取引時間中にも過去最高を塗り替える場面があった。ダウ平均も同時点で109.47ドル高の5万2158.30ドルとなり、前日の上昇基調を維持した。原油価格の低下や米国とイランの協議再開への期待が続くなか、米国株は高値圏で推移している。21日の終値での最高値更新に続き、22日には取引時間中の最高値も更新し、ナスダックの上昇が続いている。ダウ平均も2日続けて上昇局面に入り、主要指数はいずれも前日を上回る水準を保った。
