西日本最大規模の店舗が梅田に誕生
ユニクロは2025年10月24日、大阪・梅田の複合商業施設「LINKS UMEDA」に西日本最大のグローバル旗艦店「UNIQLO UMEDA」を開設する。既存の店舗を1階と2階に拡張し、売場面積は約1,300坪(約4,290平方メートル)に達する。1階にはウィメンズ、2階にはメンズやキッズ、ベビーのフロアを設け、あらゆる層に対応する構成となっている。
欧州限定商品の導入でブランド価値を高める
新店舗では、欧州の一部店舗でのみ販売されてきたコレクションを、日本国内では初めて梅田店とオンラインストア限定で展開する。これにより、ユニクロが掲げる「LifeWear」を体現した最新トレンドを国内の消費者にも提供し、ブランドのグローバル感を一層強化する狙いだ。
関西企業とのコラボで地元色を前面に
ユニクロは地元企業7社と協業し、地域限定デザインの商品を開発した。ダイキン工業やJR西日本、阪急電鉄などの企業ロゴやキャラクターをあしらったTシャツやトートバッグを販売。また、顧客が自らデザインを選べる「UTme!」サービスを導入し、来店者がオリジナル商品を作成できるようにした。梅田店限定の体験型企画として注目を集めている。
再開発進む「うめきた」エリアが商業拠点に
LINKS UMEDAが立地するJR大阪駅北側の「うめきた」エリアでは、2024年9月に公園や商業施設「グラングリーン大阪」が開業し、街全体が新たな商業・観光拠点として発展している。ユニクロの清智彦執行役員は「進化する梅田の魅力を世界に発信し、地域を盛り上げたい」と語り、再開発と店舗展開の相乗効果に期待を寄せた。
個店経営戦略で地域密着型の展開を強化
ユニクロは約10年前から、地域特性に応じた「個店経営」を重視する方針を掲げている。UNIQLO UMEDAもその一環として、地域企業とのコラボや限定品の展開により“梅田らしさ”を演出。標準化された全国店舗とは一線を画す、地域発信型の旗艦店としての存在感を確立しようとしている。
